●中原区西加瀬には、三菱ふそうの広大な敷地が。三菱ふそうの移転に伴い、土地は大和ハウス工業に売却されました。
2019年11月、大和ハウス工業から大規模物流倉庫(案)が提案されました。
この計画によると、区域面積は10万266㎡、物流倉庫は高さ52m・幅220m・延べ床面積21万3200㎡です。
また交通量が半端ではありません!一日の想定入庫台数が最大で大型トラック800台、その他の車両900台、合せて1700台というものです。
●周囲は住宅密集地です。交通事故・大気汚染・振動・騒音・粉塵などが心配です。
この(仮称)西加瀬プロジェクトに伴い、隣接する市道中原12号線の大型規制解除の計画もあります。
車の流れ図によると、出庫する車の先には、住民が横断歩道と信号を求めている交差点があり、近くには、苅宿小学校、老人いこいの家、子ども文化センター、障がい者の通所施設などもあります(2月16日ブログ)。
●川崎市は、2019年3月に「大規模工業跡地の土地利用、誘導、基本的な考え方」を提案しています。
それを踏まえた提案として、(仮称)西加瀬プロジェクトは、「地域との共存」を謳い、「地域共存施設」(店舗等)「公園広場等」「スポーツ施設」などを備えるとしています。
しかしながらこの図面を見ると、屋上に設けられるスポーツ施設の広さは別としても、地域共存施設も公園広場も、申し訳程度の規模です。
●これらの問題を抱えながら、地域の皆さんが集まり、様々な不安が語られました。その中で、住環境を守りたいと「巨大物流倉庫を考える住民の会(仮称)」が立ち上がりました。
地域にこのプロジェクトの存在を知らせることを初めとして、まず、説明会開催を求める事となりました。
従来の事業者説明会を回避する傾向が見られます。アセス手続きの中の説明に矮小化される例が、鷺沼再開発などで指摘されています。
既に環境影響評価方法書の公告・縦覧が、2019年11月から45日間行われました。
●今後、環境アセスや都市計画決定などへの対応、請願や陳情なども必要になると思います。町の景観が大きく変わっていくことが考えられます。
黙っていては、環境を守ることはできません。本当にいつ、何が降りかかるかわかりません。
既に解体工事は、1月28日から始まっています。(2020.2.8)