君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

一般質問で浮きぼり!神奈川県の冷たすぎる姿勢

2018年12月18日

●一般質問を7日に行いました。今回が現任期で最後の本会議質問となります。議会局のインターネット議会中継でもご覧になれますし、日本共産党県議団サイトでもご覧になれます。是非そちらも!

切実な思いがこもっていました。お話を聞かせていただいた皆さんにとっても、それを受け止めた私にとっても。でも、県の答弁は今までの域を出ませんでした。質問通じて神奈川県の現状が浮き彫りになったと思います。

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●最初に取り上げたのは、教員の正規化です。
昨年5月1日付で県立高校と政令市を除く小中学校の教員は、19,939人の正規雇用に対し、1,869人が臨時的任用です。当初から臨時的任用とすることの理由として県教委は「少子化に備えるため」と言っています。

私は質問の中で、神奈川県の1,000人を優に超える採用規模であれば、その年ごとの採用数で調整可能なのだから、先々の試算に引きずられた正規の採用抑制は行うべきではないと主張しました。
また、少子化は少人数学級実施の好機ととらえるべきとし、重ねて採用抑制行わないことを求めました。

教育現場に不安定雇用を作りだすべきではありません。教師の生活不安は固(もと)より、教育の継続性を妨げ、教育内容にも影響しています。臨時的任用の先生方も正規教員と同様の責任と多忙の中で苦慮しています。
同時に定員増とそのための県独自の予算確保を求めましたが、これについても「国に求めていきます」にとどまっています。
「教育にお金を使わない神奈川県」の姿勢をここでも示しました。

●次いで羽田空港の飛行ルートの問題です。国は2020年に外国人旅客数4,000万人をめざし、羽田空港国際便3万9千便増便計画を進めています。従来の東京湾から離着陸するコースに加え、都心上空を低空飛行で着陸路に入り、川崎コンビナート上空を離陸機が通る計画を作っています。
これらは危険極まりないものです。航空機事故は、離陸後3分、着陸前7分に集中しているといわれます。その時間帯を都心と川崎コンビナートを通るというのですから!

羽田の空は、今でも超過密です。過密になる大きな要因は、米軍が管理する横田空域が首都圏含む1都8県を覆っているからです。民間機はその空域を避けて、急降下や急上昇、迂回を余儀なくされています。
そこにこの危険なルートをさらに持ち込むことは、重大事故が起きる確率を大きく高めます。まさに国際競争力強化のために、住民の命を犠牲にするものです。

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国にこのルートの撤回を求めるべきと質しましたが、経済効果が認められるので、この計画を支持するとの答弁。
「住民の命よりお金の神奈川県」の姿です。

●次に取り上げた化学物質過敏症への県の対応では、「メカニズムが明らかではない、だから対応しない」という論に終始しました。
現に困難に直面している県民がいるのに、メカニズムが明らかにならなければ、行政は手を出さないというのでは、殺人の理由がわからないのでそれを見守るという事と理屈は同じです。
因果関係や治療方法を探ることも課題としながら、今求められていることに対応する努力をしていくことが行政には必要です。化学物質過敏症患者の方々は、支援から取り残され、孤立無援に近い状態です。
相談窓口の設置、化学物質過敏症への認識深めるための周知、農薬散布などの被害を避けるための一時避難先として、県営住宅目的外使用を認めることなどを求めました。
これらはいずれもお金もそれほどかからず、住民の困難に寄り添う姿勢があれば可能なことです。でも、これもゼロ回答。必死に危険回避をしている人たちの顔が浮かび、本当に悲しくなりました。
しみじみ「住民にどこまでも冷たい神奈川県」だなと。

●他に、指定管理者制度の大きな問題点も取り上げましたが、長くなるので、これは続編で。(2018.12.7)

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