君嶋ちか子

きみしま 千佳子
戦争する国づくりストップを!
市民とともに 県政を動かす!
神奈川県議会議員
活動日誌

浮き彫りになった神奈川県の姿、一般質問の続きです!

2018年12月20日

●一般質問の最後に取り上げたのが、神奈川県総合リハビリテーションセンター(以下、神奈リハ)と指定管理者制度の問題です。
指定管理者制度は、「コスト削減とサービス向上のために公の施設の管理運営を、民間事業者に委ねることができる」という制度です。指定管理者となった事業者はコスト削減で追いつめられ、行政においては「公」の放棄に繋がりかねない問題が多い制度です。
一昨年、大きな被害を受けた津久井やまゆり園においても、私は指定管理者制度に着目せざるを得ませんでした。そして今回取り上げた神奈リハにおいても、指定管理者制度の問題抜きに語ることはできません。

●現場で苦労されている方にお話を伺い、その実態を質問では伝えました。
看護師さんは「育ててもすぐにやめていくので、常に新人を多く抱えている」「10年近く勤めても、新規と3000円しか違わない」等のお話しを聞きました。
理学療法士の方も「残っているのは新人と超ベテラン。新人はベテランに教えてもらい、間もなくやめていく」といいます。「このままでは、東洋一と言われた神奈リハの水準を保てない」とコスト削減とともに不本意な治療を余儀なくされている状況を語ります。
神奈リハについては、今までにも何度かお話しを伺っていますが、数年前から、賃金低下が主な理由とみられる離職者が増えています。この処遇悪化は指定管理料に起因しています。

●これは当局資料にも示されています。今年の第1回定例会厚生常任委員会資料に次の説明があります。
「事業団は、指定管理料の範囲内で指定管理業務を行うため、給与削減を含む給与制度の見直しを行うべく、労使交渉を進めた。労使交渉においては、給与削減を基本としつつ(中略)人材の確保や定着のための処遇改善についても提案している。このような処遇改善を行うには、自主財源のみでは不足が見込まれるため、財源の一部について県に対して、5億円を上限とする資金借り入れの要望があった」
指定管理料の下では給与削減せざるを得ない、でもそれでは人材確保が困難、処遇改善策を図りたいが指定管理料では無理、ついては多額の融資を受けたいと、困り果てて要請しているのです。

質問ではこの状態に陥らせた県の責任を問いましたが、知事は「指定管理料は不足していない」「困難な職場実態にあるとは思わない」と強弁しました。

●総務省は、指定管理者制度が行き過ぎたコストカットを強いているなどの問題点を認め、2010年の通達では、コストカットの明記を避け、労働条件への適切な配慮を謳っています。
この変化とも相まって、他の自治体では、見直しの取り組みや、労働条件審査の制度を取り入れたりしています。
総務省通知を踏まえた取り組みを、神奈川県にも求めました。
これについても「これ以上の方策を講じることは予定していない」と開き直りともいえる態度に終始しました。
教育にお金を使わない神奈川県、冷たい神奈川県、住民の命軽視の神奈川県、そして現場の苦労に目もくれない神奈川県、の姿が浮き彫りになった一般質問でした。(2018.12.7)

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