●国葬強行を狙う岸田政権に対し、国民の反対の声は日々広がりました。その思いを集めた「さよなら戦争・さよなら原発9.19大集会」が代々木公園で開かれました。時折強い雨が降る悪天候の中、1万3000人がつどいました。私も久しぶりに参加することができました!
●9.19というのは、忘れもしない安保法制が強行採決された日です。多くの人に深く刻まれた日です。この直後に日本共産党はこの危険な憲法違反に対抗していくために野党共闘を作ろうと提起し、その提案は大きな力につながりました、現在は残念な状況もありますが…。
●政党からは日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の阿部知子議員、社民党の福島瑞穂党首が登壇挨拶、沖縄の風の伊波洋一議員がメッセージで参加。阿部氏があいさつで「ここに執行部が参加できていない」と述べたことが、現在の立憲民主党の状況を象徴しています。
●志位委員長は、安保法制の危険な現段階に触れました。「今年の夏、ハワイ沖でリムパック(環太平洋合同演習)という世界最大規模の演習が行われた」と。集団的自衛権を想定した歴史上初めての演習です。一方で岸田政権は敵基地攻撃能力を保有すると。この二つの動きは、日本が攻撃されていなくても、アメリカが世界のどこかで戦争を行えば、日本が参戦していくという恐怖のシナリオを形作っています。
●国葬については、メディアの世論調査が揃って反対が60%以上に達していることを指摘。
岸田首相が、国葬は「故人に対する弔意と敬意を表す儀式だ」と言ったことは、まさしく国民の思想・良心の自由を保障した19条違反に当たると強調。
首相が弔意とともに敬意を求めていることに対し、敬意を示すことなどできないとして、「安保法制を強行し立憲主義を破壊した人は誰だ」「アベノミクスを進めて格差と貧困を広げてきたのは誰だ」「森友・加計・桜を見る会で国政私物化疑惑にまみれたのは誰か」「統一協会とズブズブの癒着関係を作って広告塔になってきたのは誰か」と糾弾、その度に「安倍だ!」の声が会場にとどろきました。
このような人物を、自民党・公明党の政権は国葬で送ろうとしているのです。
最後まで、「国葬は中止せよ」の声を!もし強行されたら27日には国会に集まり「民主主義守れの声」を上げようと呼びかけました。
●この後も、市民運動を担ってきた人たちからの発言が続きました。この人間的な営みのために闘い続ける人たちとともに、安倍政治の下で強行された幾たびもの民主主義破壊と闘ってきました。
平和と暮らし優先の政治を実現するまで、この闘いは続きます。(2022.9.19)