君嶋ちか子

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神奈川県議会議員
活動日誌

三菱電機で続いている信じがたい人権侵害、是正の働きかけを求める |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2022年6月17日

電機・情報ユニオン神奈川支部が、神奈川県に対して要請を行いました。

三菱電機内で続いている人権侵害について、県としてもその是正を働きかけることを、求めたものです。

●私は以前、電機情報ユニオンの集会で、この概要を知り、余りの仕打ちに驚きました。その集会に現れた女性は歩くことも大変なように思われました。経過は次の通り。

女性労働者は、2001年7月以来15年間にわたって関連子会社への出向、関係子会社への二重出向、さらなる関連会社への出向の過程で、パワハラ・セクハラに苦しめられてきました。その改善を求めた女性に対し「職場の秩序を乱している」として、見せしめ的な対応が続きました。

2017年4月には出向が解除され、三菱電機インフォメーションシステム事業推進本部業務次長付きとなりました。

ところがこの勤務場所は、鎌倉市内にある工場9階の物置小屋を改造したような狭い個室。この部屋には冷暖房設備はなく夏は扇風機のみ。熱中症で3度緊急搬送されています。途中から設置された電話は総務課しか通じず、外とは遮断された状態です。

出入り口には監視カメラが設置され、この女性は、トイレの時間が他の従業員より長いとして懲戒処分の対象となりました。「職場離脱行為」として「出勤停止1日に処する」との「懲戒処分通知書」が発令され、始末書の提出を求められ、賃金・賞与を控除されました。

この過程で、彼女のトイレの出入りとともに、比較のためか、数人の女性がトイレに要する時間を監視カメラで測定されているのです。

●現在彼女はこれらによる精神的打撃から適応障害との診断を受け、2019年2月から休職状態です。これまでのところ、労災の認定は得られていず、このままでは退職に追い込まれます。

長年にわたる女性へのセクハラ・パワハラ・劣悪な環境、監視カメラ、トイレに要する時間を理由とした懲戒処分など、まさに人権侵害の極みです。このような人権侵害が県内で行われていることについて、県が改善を働きかけるように求めたものです。

●2019年6月21日、国際労働機関(ILO)は、「仕事の世界における暴力及びハラスメントの撤廃」に関する条約190号を採択し、2021年6月25日に発効となりました。この流れに加え、日本政府は190号条約の批准こそしていませんが、2019年6月5日に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律等の一部を改正する法律」が公布され、労働施策総合推進法が改正されました。これにより職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務となりました。

●このような法律に基づく調査や指導権限は国にあり、県にはありません。県はこの要請に対しても、そのことを強調しました。でも権限が無ければ一切何もできない訳ではありません。

県と企業は様々なかかわりがあります。例えば「インベスト神奈川」(企業誘致策)で2011年、多額の補助を行い、三菱電機を呼び込んでいるのです。神奈川経営者協会などを通じても様々な連携があるはずです。

知事は2019年の本会議において、私の質問に対し「県は毎年神奈川労働局とともに、県内の経済団体に対し、雇用に関する問題について要請を行っています」「パワハラ等による不当な解雇が行われることがないよう、企業に働きかけるとともに、労働相談やあっせん指導等を通じ、雇用問題の解決に努めてまいります」と答弁しています。

●三菱電機で長年続いている人権侵害はこの女性の人生をも変えてしまいました。今は仕事につくことも困難な事態にあります。

この要請に応え、県として是正の働きかけをするべきです。このような企業による横暴は、社会が包囲しやめさせなければなりません。(2022.6.9)

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