君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

差別や憎悪をまき散らす行為とともに、警備のあり方も問われる |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2021年4月15日

●差別をまき散らす行為が続いています。2月13日に続き4月11日にも、ヘイト街宣が行われました。

11日は、街宣に対する抗議と監視行動、そして日本共産党が行う「ヘイトスピーチ許さない」の宣伝行動に参加しました。

2016年にヘイトスピーチ解消法が公布され、2019年には「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」が制定されています。それでもこれらを掻い潜りながら、差別をあおる行動は続いています。

それだけではありません。ふれあい館には、1月に続き3月に脅迫状が送りつけられています。館長宛に「死ね」を連発し、「コロナ菌入り」と称する駄菓子袋を同封していました。

●市条例は、差別的言動として次のように類型化しています。

1 本邦外出身者をその居住する地域から退去させることを扇動し、または告知するもの。

2 本邦外出身者の生命・身体・自由・名誉または財産に危害を加えることを扇動し、または告知するもの。

3 本邦外出身者を人以外のものに例えるなど、著しく侮辱するもの。

差別する側は、これらに直接結びつかない言葉を用いながら、新たな差別・分断をあおります。例えば、「在日朝鮮人はやりたい放題」「川崎が乗っ取られている」「外国人が守られ、日本人が差別されている」「北朝鮮や韓国の悪口を言ったら、日本人に罰金50万円を課すという憲法違反の条例」等です。

共産党は、これらの事実に基づかない言葉が繰り返されている事に対し、「新たな差別を拡散する恐れがある」として市に正すことを求めています。

●警備のあり方も問われます。

路上の場合は、彼らの周りを警官が守るように取り囲みデモが進むのが常でしたが、今回のように駅頭で行う場合は、鉄柵で囲い広範囲に彼らの場所を確保しています。

常にそうですが、10数人の差別をあおる人間に対して、この日の警官の数は、10倍いや20倍か。以前中原区で行われたヘイトデモの際には50倍にも達していたのではないかと思います。県警は数を一切示しませんから正確にはわかりませんが。

またわざわざテントを設営しています。その中は鉄柵などの機材なのか、これも明らかにはされませんが。

いずれにしろ、彼らの行動に伴い多大な労力と税金が使われています。

一定の安全対策は必要ですが、これらの光景はやはり抵抗があります。過剰警備ではないかとの声がいついくつも寄せられています。

●規模とともに警備の質も問題です。彼らへの対応に比べ、差別に反対する市民への対応が厳しいとの声が多く寄せられています。

反差別を掲げる人たちの場所を狭める、暴力的な扱いが行われているなどです。横断幕を掲げる反差別の人は、背中から警官に押されていたと証言しています。警官に突き飛ばされたという方もいます。また反差別の人の顔写真を撮った人に対し、写真を撮られた人がその写真の削除を求めているのに、警官は撮影者に何も問わず警官の列の中に逃がしてあげた、等の怒りの声が寄せられています。

「駅を出たところに、二重に私服警官が並び立つ異様な光景」

その集団の一人がトイレに行く時に約20人の警官が警護していたとの証言もあります。度を過ぎた特別扱いが彼らを増長させているという指摘です。

差別や憎悪をあおる行為を許さないことはもちろんですが、全ての民主的な行為に関わるものとして、警備の規模とあり方も問われます。

●私達は権力の行為を批判したり、問題点を広く訴えるためにデモや集会を行います。力と権限を持つものに対する市民の手段です。ところが、市民が市民を攻撃する、しかも正当性のない言葉を拡散し、その対象を大きく傷つけるヘイトスピーチは許されません。

こんなことをやっている場合ではありません。私たちの暮らしに襲いかかるコロナや、原発、自然環境破壊、国民の実態を見ない政権に対する行為に対してこそ、エネルギーを使うべきです。

この日の宣伝では、この事も訴えました。 (2021.4.11)

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