君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

女性相談会、話せる場がどれほど必要か |君嶋ちか子|神奈川18区|前県議会議員

2025年6月2日

●2022年から「女性による女性のための相談会@かながわ」を実施してきました。最初は横浜、23年は川崎、24年は再び横浜、そして今年は大和市で行いました。

開催場所については、昨年の実行委員会で議論が重ねられました。「県央部にも深刻な実態があるかもしれない」「海外の方もこの地域は多いはず。特有の困難があるのでは」などを主な理由として、この場所に決まりました。

下見を含めた現地での実行委員会の開催や、宣伝のために(私は参加できず申し訳ありません)度々足を運んだり、とややなじみが薄い場所ならではの手探り状態もありました。

●この相談会の特徴は「マッサージやヨガ、メイクなどでリラックスしましょう」と呼びかけていること。「カフェでお喋りするだけでもいいんですよ」という具合。

これらの要素は、長い間公共職業安定所で相談業務を行ってきた私には、新鮮な発見でした。

最初は正直なところ「エッ?そこまでやるの?」という思いもあったのですが、実際に身を置きながら「こういう場が必要なのね」と実感するようになりました。

同時にこれまで「相談」を受けるということに無意識ながら、「私は安全地帯にいる」という上から目線ではなかったのか、と思い返す機会にもなりました。

●迎えた当日の相談は49件。私が接したのは4件のみ。でも休む間もなく。

昨年の横浜で私が受けた相談では、職場のパワハラ・セクハラが実に多く、誰かを攻撃してかろうじてバランスをとっているかのような職場の辛さがとても印象的でしたが、今年は高齢の方が多かったせいか、仕事にかかわる相談は私の場合はありませんでした。

でもこの物価高の影響や現役を退いているゆえの困難もあり、生活苦は一段と深刻になっていました。無年金や低年金の実態です。「着るものは一切買っていない」「国保料が高すぎて払いたくても払えない」「92歳の父の介護が本当に辛くて、私自身が壊れそう…」等々。

「県営住宅の建て替えで新しいところに引っ越さなければいけないが、体力的にその準備ができない。安心して頼めるところがないか」という高齢の方も。

●でも皆さん、「相談にのってもらって元気が出たわ」という方が多く、私達も励まされました。「市役所に同行しましょうか」とこちらから言った方も「とりあえず私から言ってみます。ダメな場合はまたお願いしますから」と。話すこと、吐き出すことが「人間の力」になっていることを実感しました。

合間のピアノとバイオリンの演奏が素敵でした。音楽の心地よさに聴き入りました。(2025.5.25)

(写真に写っているは実行委員と当日ボランティアのみです。念のため)

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