君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

横浜にカジノはいらない・市民集会 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2019年10月8日

カジノ誘致反対横浜連絡会主催の集会が開かれました。
横浜連絡会代表の後藤仁敏の挨拶の後、鳥畑与一静岡大学教授の講演。
鳥畑さんは、林市長を初めとした推進派がカジノ導入の根拠とする点を次々と論破。
わかり易いものを少し紹介。

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●その1 市長「神奈川県は日帰り客が多いので、宿泊客を増やすためにIRが必要」
ところが観光庁「宿泊旅行統計調査」:2013年と2018年を比較した場合、神奈川の宿泊客は2.6倍に増え、この比率は、東京・京都・千葉・愛知よりも高いのです。神奈川が特に宿泊が少ないわけではありません。

その2 「カジノの面積は全体の3%以下だから大丈夫」
ところがメルコの収益構造:カジノの収益は、2018年を除き9割以上。
2014年96.9%、2015年94.9%、2016年92.4%、2017年93.4%、2018年85.5%

その3 「IRで国際観光客急増のシンガポール」
ところが観光庁「訪日外国人消費動向調査」:カジノがない日本の増加率の方が大きい。
2010年に対する2018年の増加率は、日本が観光客数362.2%・消費額393.2%なのに対し、シンガポールは観光客数158.9%・消費額142.0%。

その4 「カジノで国際観光振興」
ところが「明日の日本を支える観光ビジョン」(骨太方針に位置付けられた構想会議による):「我が国は、自然・文化・気候・食という観光振興に必要な4つの条件を兼ね備えた、世界でも数少ない国の一つ」(観光資源とは、そこにしか存在しないもの!)

その5 市長「国際観光振興のIRの主役はMICEや娯楽施設」
ところが世界140か国にあるカジノそのものの誘客力は高くない。IR来訪客のカジノ体験推進とリピーター化の追及。つまり、カジノの人寄せの役割。その2カジノ収益もご覧あれ。

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●とまあこんな具合。市長はいかに市民騙しの説明をしている事か!
実際に起きている弊害を見て考え方を変えたという藤木さんの態度を、市長も知事も見習うべき。

●その後、カジノ撤回と住民投票の実施を確認。
このカジノに対峙する方策として、リコールをすべきという人たちが、住民投票派に不信などを抱いている事が、とても残念。共に連携をしながら進められる状態にできるとよかったのに。

●残念だったことのもう一つは、県議が位置づいていなかったこと。挨拶の場がないのは、市が当事者なのである程度目をつぶるとしても、集会の後半「市議と国会議員は、舞台におあがりください」と言われたこと。私は思わず、「県会議員も来てますよ!」と声を上げました。
結局舞台には上がることになりましたが、県も巻き込んだ方がいいことは明らかです。知事も全面的に支持し、林市長を最大限擁護しているのですから。影響は横浜にとどまりませんし、現に私たちも県議会で追及しています。
舞台に上がりたいとか挨拶したいとかではなく、県会は位置づいていない場面が少なからずあり、アピールしなければいけない事も多く…と言う訳です。

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●でも政党・会派でいえば、立憲民主党・共産党・社民党・立憲・国民フォーラムが勢ぞろいしたことは成果です。
参加者も多く、会場いっぱいに反対の声が響きました。何より多くの市民・団体と手をつなぎ、カジノを止めなければ! (2019.10.3)

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