君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

「命より大事な仕事はない」過労死等考える家族の会結成

2017年5月27日

●既に全国11の地域で「過労死等を考える家族の会」が結成され、活動しています。5月25日、神奈川でも結成記念の集いが行われました。

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1989年から各地で「会」がつくられ、1991年には「全国過労死を考える家族の会」が結成されました。
1988年、一斉に労災申請を行いましたが、この頃の労災認定率は約5%。あまりにも不当な認定基準を変えることと証拠保全が、家族会の大きな仕事の一つでした。
その結果、現在は約3割にまで認定率は改善されています。

2014年には「過労死等防止対策推進法」の制定にこぎつけました。内容的には不十分ですが、これにより厚生労働省と家族の会などとの共同の取り組みも可能となりました。

●でも、未だ過労死・過労自殺は続いています。昨年大きく取り上げられた電通の高橋まつりさんの例もありますし、長時間労働がはびこっています。
文科省の調査では、公立中学校の教員約6割が過労死ラインを超えて働いている、との報告もあります。

このような状況の中で、安倍政権は「高度プロフェッショナル制度」や「裁量労働制の」の拡大を図ろうとしています。
家族会の方々は、お互いの交流で支え合うとともに、これらの動きに反対する取り組みも精力的に続けています。
また、問題に直面している方たちの相談活動にも取り組んでいます。

「命より大切な仕事はありません」と、神奈川家族会代表となった工藤祥子さんの訴え。
その通りです!私も駅頭の演説などで「人間は生きるために働くのです!仕事で命を落とすことなど決してあってはなりません」と訴えています。

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渡辺航太君(2014年に長時間労働の末に、24歳で過労事故死)のお母さんにもお会いできました。
私はいくつもの場面で、航太君のお母さんの涙を思い浮かべることがありました。お母さんはいろんな場で、泣きながら訴えていましたから。
娘を失ったことも伝えながら話をしていると、お母さんは、「そのうち会えると思っているんですよ。迎えに来てくれるそうですから、楽しみにしています」と。
「あっ、そうですか迎えに来てくれるんですか」と答えながら、何故か少し気が楽になりました。(2017.5.25)

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