●第23回目となるこのフェスタ、これは川崎の市民ならではの取り組みです。
川崎区を中心とした工場群から排出された汚染物質及び幹線道路排ガスによる喘息で、多くの人が苦しめられ、死者まで生じました。
公害患者の方々は、1982年~1988年にわたって加害企業と国を相手に裁判を闘い、1996年には企業と、1999年には国と和解に至りました。
この粘り強い取り組みは、発生源対策・患者救済などで大きな成果を生み出し、川崎市の患者医療費助成制度も確立させてきました。
その後も自動車排ガスによる大気汚染、アスベスト被害、原発事故による汚染などは深刻です。公害の根絶、環境再生、住民本位のまちづくり等をめざしてフェスタが取り組まれています。
●溝の口駅デッキは、市民活動にとって貴重なスペースです。程よい広さと賑わいがあります。
この日も、公害環境コーナー・まちづくり環境コーナー・暮らしと生活のコーナー・原発とエネルギーコーナー・平和と戦争コーナー・法律医療年金相談コーナーなどが設けられ、さらに舞台での歌・踊り・マジック、小中学生の作文絵画コーナーなど盛りだくさん。
市民運動が成長しているなーと実感させられます。公害患者の会は固より、小杉の再開発めぐる取り組み、自然エネルギーの取り組み、9条の会、リニア(新幹線)反対の取り組み、生田の水を活かす取り組み等々・・昨年から、反差別パネル展も行われています。
それぞれの取り組み、もっとじっくり見て話したかったのに、この日も前後の予定が詰まり駆け足となりました!(2017.5.28)