30日、選挙戦真っ只中ではありますが、岩元裁判支援で横浜地裁に行きました。岩元さんは県の指定管理者となっている事業所で、障がい者支援員として働いていましたが、足に障害を負いました。
その後リハビリなどを経て、「就労可能」の医師の診断書も出ました。ところが事業所は職場復帰を認めず、2014年7月、休職期間が切れたとして自動退職扱いとなっています。
岩元さんは、裁判も含め職場復帰をめざしています。岩元さんは発言の度に「私は利用者さんのための仕事がしたい、また利用者さんの笑顔が見たい」といいます。
心からのその訴えを聞きながら、私はいつも思います。こよなく自分の仕事にプライドと愛着を持つ人々から仕事を奪うこの社会って何なのだろう、と。他のいくつもの争議についても同様です。皆お金の問題だけではなく、「あの仕事を再び」という強い思いを持っています。
組合差別などが要因となっていることも多いのですが、私は自らが働いていた頃も含め、良い仕事をしたいと思えばこそ組合運動に結び付くと考えています。それは働く環境を整える事であり、仕事の質を高める事です。
これらの人々を排除するのではなく、利用者に臨まれる職場をつくるための共同作業こそ望まれると思います。
岩元さんの場合は、結果的に障がい者差別にも相当します。仕事上求められる作業は問題なく行えるにもかかわらず、就業規則まで変えて「障がい者だから復帰は無理」と復職を拒んできました。県の施設、障がい者を支えることを目的とした施設で、このような不当なことが行われています。
この日は弁論準備という事で短時間で終わりましたが、基準時(解職日)に働ける状態であったことを証明するための作業が進められています。
この裁判支援を終え、外に出て見かけたのが写真のポスター。patagoniaというお店のショーウィンドウに張られていました。原発と選挙を取り上げています。こんな素敵なお店があるんですね。(2016.6.30)