●先のブログでも、「巨大物流倉庫を考える住民の会」は、7回目の住民集会を開催(25.7.27)し、会として、神奈川県公害審査会の活用に踏み出すことを報告しました。
一方、大和ハウスは昨年9月、会からの要望に回答するまで工事を止めると約束し、工事はこの間止まっていました。ところが会に何の通知もなく、8月4日に計画変更に伴う説明会開催という話が飛び込んできました。会は約束を反故にしていると抗議をしましたが、説明会は強行されました。
会として、約束不履行の説明会に参加するかどうかの議論はありましたが、抗議しつつ参加することになりました。
●当日、大和ハウス側の説明で変更の主な点は①倉庫の高さを10m下げて約40mとする②各階をつなぐランプウェイを密閉型にするというもので、最も懸念されている通行量については手付かずです。
猛暑が続いていることも勘案しプールを屋内に移動させるなどの提案もありましたが、これは住民が問題としている住環境破壊とは何ら関係がありません。
説明会当日、私も含め参加者の多くから、トラック1日1350台という計画の大幅な削減や撤退の要望が出されましたが、「台数を減らすことは、事業の主旨からできない」という回答を繰り返し、態度を頑として変えません。
「なぜ、台数を減らすことができないのか」と私が問うと、「これまで投じたお金に相応しい利益が上げられない」旨の答えが返ってきました。この点はあくまでも企業の論理ですが、住宅密集地につくろうとする見通しの甘さだと思います。この理屈に住民が従う合理性はありません。
●対応は主に、(株)GSコーポレーションが行っていましたが、まるで「何を言われても稼働台数は死守せよ」と大和ハウスに言われているかのような、対応が続きました。
他のケースでも多く経験していますが、地域対策というか折衝を別会社に委ねる方法も地域や住民を馬鹿にした話です。このやり方は責任を曖昧にできますし、住民の怒りの声などを直接聞き不名誉な場面に晒されることも少ないという当時者にとってのメリットがあるでしょうが、住民にとっては不利で不効率な話です。
この対応を別会社に委ねる方法も当然視されていますが、見直しの対象でしょう。
●今回長く関わってきた住民以外にも新しく越してきた方や初めての参加という方からも「認められない」という声が多く上がったことは心強いことでした。住民の怒りの声が行き交う中で、引き続き場を設けることとなりました。 住宅密集地に後から参入してくる企業は、住民の暮らしに十分な配慮をすべきです。西加瀬に巨大物流倉庫を受け入れる余地はありません。(2025.8.4)