君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

商品券は官房機密費を浮かび上がらせる |君嶋ちか子|神奈川18区|前県議会議員

2025年3月29日

●20日も大忙し。井田地域集中的に訪問対話、お昼女性宣伝、夕方は新城駅宣伝。

この日の宣伝は、やはり石破首相の商品券そして官房機密費が中心ですねえ。

●商品券問題で私が最初に驚いたのは、裏金がこれだけ怒りを買っている中で「まだこんなことやっているの!」という思いでした。そして金銭感覚のあまりの乖離にも呆れました。

首相は使いやすい価格として1万5千円の会食を選び、お土産は「10万円がマックスとは思っていたけれど批判されているので数万円が相応しいのか・・」と言い訳をしています。私は「いやいや1万5千円安くないし、数万円のお土産もあり得ないから」と反応。

●そしてその違法性。

政治資金規正法21条の2の1項は、「何人も、公職の候補者の政治活動(選挙運動を除く)に関して寄付(金銭等によるものに限るとし、政治団体に対するものを除く)をしてはならない」として政治活動に関する政治家個人への寄付を禁止しています。

首相は「私的な会合であり政治活動ではない」としていますが、なんといっても首相公邸で正・副官房長官も同席、しかも「地元に応援に来てほしい」「若者に政策を分かり易く伝えるには」などをやりとりしていれば、政治活動そのものというのが衆目の一致するところ。

●さらに問題はそのお金172万5千円の出どころです。首相はポケットマネーと言っていますが、私はとっさに官房機密費が浮かびました。というのも首相はこれまでに10回ほど同様の場を設けたといっていましたから、毎度ポケットマネーは考えられないと思いました。歴代の首相もやっていたという事実がこの後報道され、ますますその確信を強めました。(ちなみにこの金額は石破氏の資金管理団体の年間会合費の総額を上回っています)

自民党の舞立議員は、商品券配布は「歴代の首相が慣例として普通にやっていた」と証言(翌日、思い違いだったと撤回)。また別の自民党議員は「原資は内閣官房機密費だと思っていた。永田町の常識だ」と語っています。

共産党は、2002年に官房機密費の詳細を明らかにした文書を公表しています。宮澤喜一内閣の官房長官を務めた加藤紘一氏在任中の一部の記録です。1991年11月~92年12月の時期ですが、「総務会メンバー39人(背広)1170万円」「商品券312万2575円」などの記載がありました。

まさに政府のお金を自民党が党利党略のために流用している図です。

●官房機密費はこれまでも私は気になり、事あるごとに取り上げてきました。官房機密費の約95%を占める政策推進費は、官房長官に渡された時点で会計処理は完了、領収書も会計報告も必要ありません。闇金中の闇金です。

年間約10~12億円、一日当たりで約320万円。一体どうやったら毎日320万円を使い続けられるのか、と余計な心配をしてしまいます。

こんなに多額の税金が国民の知らないまま処分されていく、国民のために使われていないだけではなく、民主主義破壊の役割を果たしていると思います。野中官房長官は、「内閣総理大臣に1千万、自民党国対委員長や参院幹事長に各500万円、政治評論家や野党の国会議員らにも配っていた」と証言しています。お金で議案を成立させる、評論家を抱き込む、選挙で有権者にだって使われているかもしれないとなると、民主主義を歪めています。

この制度の問題点を多くの有権者に知ってもらい、廃止させたいですねえ。(2025.3.20)

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