●昨年に続く第二回目のフェミブリッジ、今年は「黒岩県知事の人権侵害を無かったことにさせない女性たちの会」として参加。
フェミブリッジとは、「フェミニストの架け橋」という意味の造語で、「男性中心の政治を変えよう」などを掲げ、各地で取り組まれています。
参加者のスピーチは「性暴力について」・「コスタリカの平和と民主主義」・「ジェンダー平等について」・「選択的夫婦別姓について」・メッセージ「妻の姓に変えた当事者として」など多彩。
また、あさか由香さんなど参議院選挙立候補予定者もスピーチ、立民の予定候補者は代理の方でした。
●私のスピーチは以下の通り。
黒岩知事の著しい女性蔑視は、2年前の知事選挙直前に週刊誌で報道されました。直前であったこと、期日前投票は既に行われていたことから、得票は前回より大幅に減らしたものの四期目の当選を果たしました。
知事は記事の内容を認め「仕事でお返しする」として、今も知事の席に座っています。
私たちはこの女性蔑視を見逃していいのか、と「黒岩県知事の人権侵害を無かったことにできない女性たちの会」を立ち上げ、毎月の定例県庁前宣伝や学習会の開催、県への申し入れなどの活動を行ってきました。
知事は11年間の女性との付き合いで、約500通もの卑猥メールを女性に送り続け、アダルトビデオ愛好家であり、その女性にAVを買わせ続け、女性が買えない時には「わざわざ来てやったのに、なぜ買ってないんだよ」と怒鳴りつけ、そのビデオの視聴を共にし、女性を脇に置きながら一人で事を行う、気が向けば女性を引きずり込など、女性の気持ちなどとは無関係に自らの欲求を満たしていました。女性も「人間としての尊厳が踏みにじられているようで嫌で堪らなかった」と述べています。
そして知事選出馬が決まると別れを切り出し、「遊びだったんだよ!」と声を荒げています。
愛情とは無縁の世界で、相手の気持ちには全く無関心、自らの性的欲求のはけ口として女性を利用、これは本質的に性暴力と同質です。
私たちはこんな人が知事の席に座っていていいのか、と黒岩氏に辞任を求めています。
女性の人権を蔑ろにする人間性は、対象が女性に限らない人間蔑視や人権感覚の欠如に通じます。
知事の自己アピールのために職員を酷使し、命が失われる事態もありましたし、議場で共産党の議員を大声で怒鳴りつけたこともあります。県民福祉の向上という自治体の役割を忘れ、自己アピールに終始する政策も枚挙にいとまがありません。
最近中居氏やフジテレビをめぐる問題が一定明るみに出され、中居氏は引退に至りました。
一方で黒岩氏は知事室に居座り続けています。私たちは人権侵害を平然と繰り返してきた黒岩氏の辞任を引き続き求め、人間を大事にする県政に変えていきたいと思います。(2025.3.15)