今年最後のフラワーデモに参加しました。
それぞれにプラスターを掲げ横に並び、音は出さずにスタンディングを続けます。多くの人が、視線をプラスターに向けながら通り過ぎ、中には立ち止まってじっと見ていく方や声をかけていく方もいます。
フラワーデモは、性暴力の罪に問われた男性への無罪判決が続いたことに抗議して、2019年に東京から始まり、全国に広がりました。川崎では21年3月から行っています。現在毎月11日に、全国各地で取り組まれています。
これらも力となって、23年6月には刑法が改正され、「同意のない性的行為は犯罪」と明確になりました。構成要件としてそれまでの「暴行・脅迫」だけではなく、「地位の利用」や「アルコールや薬物の影響」など要件も広がりました。
これは大きな前進ですが、課題は残っています。今回の改正で時効は5年延長され、不同意性交等罪の時効は15年となりましたが、これでも十分ではないという指摘は多くあります。この犯罪の被害者は被害申告が困難な場合が多いのです。特に未成年の場合など何が起こったかの自覚に時間がかかることが多いといいます。時効のさらなる延長が求められています。
刑法改正、伊藤詩織さんや五ノ井里奈さんの裁判によって、性犯罪が報道されたり語られたりする機会は増え、性犯罪によってどれほど深い傷を受けるのかも知られるようになりました。
ひき続き性暴力をなくし、自分も他の人も大切にする社会を迎えたいものです。
終了後、参加者の交流の場があります。後藤市議は、川崎市の痴漢対策が議会質問通じて前進していることを報告。私は、18区候補者として訴え続けた「選択的夫婦別姓制度」を、自民党過半数割れの国会で早期に実現させたいと訴えました。
大事なことを気づかせてくれる場です。(2024.12.11)