●選挙戦最終日、12日間はあっという間に過ぎました。
裏金問題で大きく自民党政治を追い詰めながら行われた衆議院選挙、終盤戦では「裏公認」ともいうべき自民党の裏技を暴き、さらに自民党に追い打ちをかけてきました。いずれもしんぶん赤旗の取材によるものです。
私は昨日も何十回も演説しながら、しんぶん赤旗の取材でここまで自民党政治を追い詰めてきたことに感慨を覚えていました。
●自民党政治の根幹的な弱点が凝縮されていた「裏金問題」、企業・団体献金と同質の「政治資金パーティー」を行う中で「裏金」をつくり出し、使途は未だ明確には示さないながら、つまりは明確にできないお金の用い方を長きにわたり続けてきた政権与党の姿が、世に問われました。その罪はあまりに重く、国民の恨みにも似た怒りを呼び起こしてきました。
そして23日には、再びしんぶん赤旗の取材により、裏金への対応として非公認とした候補者の支部に、公認候補と同じ2000万円が支給されていたことが判明しました。自民党の国民騙しに国民は唖然とし、マスコミも一斉に報道しました。
この二つは、間違いなく自民党政治を揺るがし追い詰めることに、大きな役割を果たしました。
私は連日の訴えをしながら、自民党に対する怒りが多くの有権者に満ち満ちていることを実感してきました。同時に自民党にNOを突き付けたとして、有権者が次にどのような選択をするかが最大の問題だと思っていました。
野党ならどこでもいいわけではなく、共産党の議席が増えなければ政治を変えることは困難と思っていましたから、そこをどのように皆さんに伝えるかに頭を巡らしていました。
●なぜこのような取材が可能となったか、私はやはり共産党の原点だろうと思います。人間が大切にされる社会にしたい、人間がそれぞれ自分らしく生きていける社会にしたい、この思いがあるからこれらを阻むもの立ち向かうという根幹に迫ることができます。
そして第二に誰にも忖度をせずに切り込むことができる立場にいることです。政党助成金からも企業団体献金からも自由であることです。
そして何より、共産党としんぶん赤旗が、現実の政治をここまで変えてきたという事実です。これらを伝えながら、共産党の議席の価値を訴え続けた最終日です。
今度の選挙は、このような共産党の役割と立ち位置を改めて確認する機会となりました。さらに、私たちを苦しめてきたものは自民党の腐敗した政治であることが、裏金をきっかけとして分かり易く多くの方に示されました。
明日の投票日、このような状況を乗り越えて、日本における新しい政治をスタートさせる記念すべき選挙にしなければと思います。
今、最後の訴えを終えて、あーすればよかった、こう訴えればよかったとの思いは残りますが、高津区・中原区の仲間の皆さんと力いっぱい戦うことができました。昨年の7月から始まった衆議院選挙を闘った日々、本当にうれしく楽しい日々でした。引き続きまともな政治を求める取り組みは続きます。(2024.10.26)