君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

予算要望検討の県議団合宿に参加 |君嶋ちか子|神奈川18区|前県議会議員

2024年8月21日

●県議団の予算要望検討のための合宿、私は三日目だけ参加しました。というのも予算要望書はかなりのボリュームがあり、今期の3人で担うのは大変ですから、お手伝いで一部分担。雇用・労働問題と教育の一部を担当しました。これらはもちろんたたき台として、団としての議論を経ます。

●県議団の合宿には、それぞれ思い出がありますが、最初の2015年の合宿時に、ニュースで知った津久井やまゆり園事件の衝撃は忘れられません。当時も対応に追われましたが、その後も県政に影響を与え続けました。

久しぶりに県議団のメンバーと議論をしていると、古巣に戻ったような安心感があります。

また、昨年の要望、それに対する回答などを見ると様々な議論の過程がよみがえります。

私たちが求め続けることによって変化したこと実現したこともたくさんありますが、逆も少なからずあります。質問で取り上げても要望を度々出しても頑として変わらないばかりか、理屈がまるで成り立ってないものもあります。

その例として真っ先に浮かぶのは、朝鮮学校に対する神奈川県の差別行為です。

●1977年来、県は「私立学校経常費補助金」の支給を行ってきましたが、2011年、朝鮮学校の歴史教科書から拉致問題の記述が削除されたことをもって、補助金の見直しが始まりました。

2014年、県は経常費補助を打ち切り、県独自の学費補助制度に切り替えました。

ところが2017年、学費補助は教科書に拉致問題を明記する改定が前提であったにもかかわらず履行されていないとして、補助打ち切りの決定を行いました。

●他の外国人学校については教科書記載内容が問題とされたことはありません。そもそも、県は教科書の内容に言及する立場にありません。また、教科書記載内容を変える権限は教師や生徒にありません。

これらの点を代表質問で取り上げ、朝鮮学校にだけ教科書に介入し、不利益を課していることは差別ではないのかと質しても、「拉致問題の記載がないので県民の理解が得られない」と的外れの答弁をし、教科書の内容に立ち入るのは政治的介入に当たるのではないかとの質問に対しても、同様の答弁を繰り返しました。

この時の理不尽な対応に対する怒りは、今も忘れられません。

だから、この予算要望の中でも毎年繰り返し「官製ヘイトともいうべき差別をやめよ」と求め「経常費補助と学費補助を復活させよ」と求めています。

これらの思いを辿りながらの合宿、帰りには地震による電車の大幅な遅れというおまけまでつきました。夏の思い出ですね。(2024.8.9)

新着記事

  • 過去の記事

  • facebook
PAGE TOP