●黒岩知事の女性蔑視の行動に抗議する宣伝行動も14回目を迎えました。知事選挙直後の昨年4月から毎月第三水曜日の昼休みに県庁前で宣伝行動をしています。
●「まだそんなことやっているの」的な受け止めや、そもそも「過去のことだろう」や「不倫は男の甲斐性」というのもありました。私自身は直接言われたことはありませんが、そう思わせる雰囲気に接してきました。
でもその度に「不倫だからではありませんよ」「口にすることも憚られるようなメールをその女性に500通以上送りつけ」「アダルトビデオ愛好家でいつも女性に買わせ続け」「買えない時があれば『せっかく来てやったのになぜ買ってないんだ!』と怒鳴りつけ」「アダルトビデオの視聴を女性にも強いる」などの言動を問題としているのだと説明してきました。
このような人が県行政の責任者でいいのか、ジェンダー平等やアダルトビデオの被害を予防しなければいけない行政の責任者でいいのか、という問いかけを続けてきました。
●性暴力やアダルトビデオについて学ぶ機会も作ってきました。その中から得た確信も多くあります。
この数年の「性暴力を許さない流れ」は、私たちを勇気づけてくれます。フラワーデモが全国で取り組まれ、刑法改正(2023年、性交罪の対象とされる範囲を広げた)に繋がり、伊藤詩織さんや五ノ井里奈さんの裁判の勝利、ジャニーズ関連の告発がジャニーズ王国を揺るがしたことなどです。
セクハラ等で企業トップの退任も相次ぎました。その流れの中で一人黒岩氏は…との感があります。
ただ、黒岩氏の認識だけではなく、社会の認識をさらに進めていく取り組みでもあると思っています。
●この日は、宣伝後、知事室担当者と短い懇談も可能となりました。私たちの当初の要請はもちろん、その後の質問に対しても知事は一度も答えていません。
「自らの行動をどのように考えているのか」と問うても、返ってくる言葉は「仕事でお返しします」。このことが発覚して以来、知事が発した言葉はこれのみ。
県民からは、「県の便り」に知事の写真が載っていると気持ちが悪くて見る気がしないという声が寄せられ、知事の顔を見ながら仕事をするのが辛いという職員の声もあります。これらの受け止めは一年経過して、感覚としては薄らいでいるかもしれませんが、本質は変わっていません。
これらの状況も伝えながら、知事室としても誠意を持って対応することを求め、今後当局に対しての要請を出すことも伝えました。議会に対する陳情・請願はこれまで3件出ていますが、共産党だけの賛成で不了承あるいは不採択となっています。(2024.5.15)