雨と風の中、「知事の人権侵害を無かったことにさせない女性たちの会」の県庁前昼休み宣伝を行いました。毎月第三水曜日に実施、4月から数え11回目となります。
まだやっているの?と思う方もいらっしゃるでしょうが、知事の無自覚を見過ごすことはできません。
私たちは、毎月の宣伝とともに大きな集会や学習も重ねてきました。それらを通じて、知事の人権感覚にはやはりNGを出さざるを得ません。実に気持ちの悪いメールを、相手の女性に約500通も送り続ける感覚、アダルトビデオを女性に買わせ続け、時に女性を引きずり込む行為、買えない時には「わざわざ来てやったのに、どうして買ってないんだよ!」と怒鳴りつける粗暴さと傲慢さ。「来てやった」何という言い草でしょう。
とりわけアダルトビデオが及ぼしている社会的被害は深刻です。制作時の出演への強制やその後の脅迫、過剰な刺激を求めての身体的危険、流通段階での視聴や模倣の強制、これらの結果としての女性の性的商品化等々。
知事がこれらを愛好し、時には女性にも視聴等を強制している可能性もある、となるとジェンダー平等や人権尊重を担う県行政の責任者が務まるのか、という懸念はぬぐえません。
知事は何を聞いても「仕事でお返しします」の一点張りですが、他の仕事と相殺できることではありません。
私たちは、知事の認識を問うと同時に、学習を重ねる中で社会の認識を変えていく取り組みだと思うようになりました。
「たかが不倫」「男の甲斐性」「公的な事と私的なことは別」など、いずれも男性に都合のいい理屈だと思います。そして他愛のない言葉のようにも聞こえますが、こういう言葉が、知事の無自覚で粗暴な態度を許しています。結果的には、一人一人の人権が蔑ろにされる場面も増えるのではないかと思います。
知事に迫るだけではなく、一回り広げた取り組みが必要だと考えるゆえんです。
また別の取り組みもにもなりますが、明確な被害が進行しているアダルトビデオに対する規制も強めなければなりません。
この日は悪天候にもかかわらず、チラシを受け取る方も多く、職員ではないと思いますが「こんなことあったんですね。知らなかった。ありがとうございます」という方も。
息長く取り組みを進めたいと思います。(2024.2.21)