1 図書館司書は正規雇用で
文教常任委員会2日目が共産党の質問。答弁含め30分。以下主旨を報告します。
(★印が答弁)
(1)県立の図書館の職員数と司書数を、司書については、雇用形態別に伺う。
★下表のとおり(単位:名)。
職 員 | 司 書 (内数) | 常 用 司書 | 臨時 任用 | 再任用 | 会計年度 任用職員 | |
横 浜 | 110 | 82 | 31 | 8 | 2 | 41 |
川 崎 | 46 | 36 | 11 | 4 | 0 | 21 |
(2)司書の業務内容と正規・非正規の業務分担は。
★<正規> レファレンス業務・図書館行事の企画運営・貸出業務
<非正規> 返却・ラベル張り・装備など
(3)司書を年度当初から、非正規で採用する理由は。
★定型的な仕事は正規でなくてもいい。
(4)司書業務の経験の蓄積は、図書館の充実にとって不可欠。今後、司書正規雇用を原則とすべき。
★(同様の役割分担論を繰り返す)
2 特別支援学校の学年開始時期の見直しを
(1)特別支援学校の学年始めの休業は4月1日~4日となっている。県立高校などは高校独自の日程設定が可能。特別支援学校だけなぜ固定化されているのか。
★生徒が学校生活の見通しが立つように。
(2)昨年と今年、この休業の間に土日が入り、新学期準備が大変だった。
横浜市は、全ての市立学校が4月1~6日を休業としている。従来4月1~5日だったが、この期間に土・日が入った際に、新学期の十分な準備のために6日までとした。川崎市も、期間内に土・日が入っている場合は、6日までとした。
同様の配慮が、神奈川県においても必要。
★3月中から、次年度の準備をすればよい。これまで大きな支障はなかった。
(3)異動が多くなり、さらに非正規の教員も増えているため新たな任用が多く、旧年度からの準備が困難になっていると聞く。
★基本的な考えは変わらないが、今後検討する。
3 県立高校改革は慎重に
(1)県立高校改革については、学校の無理な特色付け、また再編・統合による高校削減という点から反対してきた。
削減数は、Ⅰ期5校程度、Ⅱ期5校程度、Ⅲ期10校程度とされていた。今回Ⅲ期について、「差し当たって5校」との提案にとどめたことは評価している。
私たちは、地域にとって学校は大切という指摘とともに、少人数学級にも対応できるよう削減すべきではないと指摘してきた。
参考資料2の「学校を核とした地域づくりの視点」について、具体的な意図を伺う。
★県立高校は、県内各地で地域の活力維持の役割を担っている。地域づくりの主役となっているところもある。
(2)統合対象校については、公表と委員会開催日が同日のため具体的な検証が困難だが、一点だけ伺う。統合される大井高校には小田原養護学校の分教室が設置されている。統合後どうなるのか。
★設置先は未定。
(3)特別支援学校分教室の存在は、再編の検討過程に位置づけるべき。未定の場合でもせめて「検討中」と示すべき。
★今後配慮する。
要 望 定時制についても多くの声が寄せられており、引き続く課題とする。住民・生徒・保護者の実態に寄り添い、県立高校改革については慎重な対応を求める。
4 精神障がいに関わる教育
(1)精神障がいは、正しい理解がないばかりに、差別や偏見に晒されがち。教育の前提として、教職員の具体的な認識が必須。
教育長は本会議において「すべての教職員と情報を共有」と答弁しているが、どのように情報が共有されているのか。
★研修を受けた教員は、支援チームに責任をもって伝達。
(2)小中段階においては、いじめや偏見につながらないよう、教師の適切な対応が必要。どのように対応しているのか。
★教員は、障害を生徒が認めあえる環境つくりに工夫し、指導資料も個別に作成している。命を大切にする指導も心掛けている。
5 校則見直しの把握
(1)本会議で、校則について、人権や社会状況に配慮した見直しを行うこと及び見直し過程における生徒参加の意義を指摘。教育長は、見直しの必要性を認め「生徒が関わっていくことは意味がある」と答弁。その後生徒は、校則の見直しの際、自らの参加が可能だということを認識しているのか。
★生徒参加が必要なことを通知し、HPでも明示。
(2)校則見直しの通知は意義ある一歩。学校の判断は尊重すべきだが、人権侵害も生
じうる校則は、教育長が本会議で示したあるべき姿に変わっていく必要がある。見直しの状況は。
★見直し実施は約4割。今後も周知していく。
(2022.10.3)