●常任委員会3日目は採決日。議案は補正予算(物価高騰に対する措置)と特別支援学校の名称を条例に反映させる改正案で、いずれも賛成しました。
●その他質問で取り上げた問題にかかわる意見発表は以下の通りです。
意 見 発 表
2022.10.7
日本共産党神奈川県議団として、当委員会に付託された議案に賛成する立場から意見を述べます。
1 県立図書館については、魅力ある図書館とするためには、的確なサービスが第一に望まれます。その為には専門性の確保が不可欠です。年限付きの雇用ではなく、司書は正規雇用として専門性・継続性を十分に生かしうる体制とすることを強く要望します。
2 次に、特別支援学校の学年開始時期の見直しについてです。
新学年の移行準備は、特別支援学校においては、とりわけ配慮を必要とされることは言うまでもありません。
「今後検討していく」との答弁もありましたが、丁寧な準備ために必要とする日数確保のために、始業日の移動について、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。
3 校則の見直しについては、人権尊重に即したものとなるよう、また生徒や保護者の気持ちや社会的要請にも応えるものとする必要があります。生徒の主体的参加も大切な要素です。これらの必要性を踏まえた通知を各校にしていただいたところですが、社会的要請に応える見直しが進むよう引き続き支援をお願いします。
4 精神障がいについては、現在、教師においても生徒間においても認識が十分とはいえません。ひき続き教師における適切な対応、生徒においては偏見やいじめに至らせない認識を育てることを要望します。
5 最後に県立高校改革についてです。
私どもは、2016年当時から、主に次の二点から県立高校改革について反対してきました。一つは無理な性格付けを各校に当てはめていること。もう一つは再編統合に伴う削減です。
今回示された再編統合案は、当初の10校削減予定を5校にとどめ、今後については状況を見ながら判断するとしています。背景として、少子化傾向の鈍化とともに、地域において学校の果たす役割を挙げています。この見地は歓迎したいと思います。これらを踏まえ、削減は行わず、学校を地域で生かす方向を追求していただきたいと思います。
統合に関わって、分教室が設置されている場合は、その行方についても言及していただきたいと思います。全く言及がなければ、当事者は先々どこで学ぶことになるのかわからないという不安な状態にさらされます。
また定時制高校の募集停止については、切実な声を伺っています。翠嵐高校など複数学級存在している高校について、いきなりの募集停止は乱暴過ぎます。また当校は外国籍生徒への支援実績もあるところです。このような学校について、交通の便だけで、他の学校に移すなどは、実情無視といわざるを得ません。慎重な議論を望みます。
日程に関わって一言述べます。
第三期実施計画案の公表と委員会開催日が同日となりました。この点では委員会審議の準備が保証されていません。以前から、県立高校改革の考え方・スケジュールなどは示してあるとのことですが、私たちは「計画の考え方」だけで議論しているわけではありません。例えば再編統合の当該校にはどんな事情があるか、また募集停止の選定が妥当かなどは具体的な計画を聞いてからでなければ、実態に即した議論は難しいということです。
そのうえ教育委員会が10月25日開催で、ここで正式決定との事です。つまり今回の常任委員会以外には議会の意見反映ができない日程であるにもかかわらず、議会において具体的議論を行うことが困難という事態は問題です。議会の議論を保障する期間が必要です。
どのような施策であれ、住民要望は、政策決定の大きな要素です。県民の意見反映のためには、日程への配慮も強く求めたいと思います。
以上、意見要望を述べて意見発表といたします。(2022.10.7)