●県政報告会を行いました(レジメ参照)。以前から会場は確保していましたが、選挙日程が定まらない中で、予定した14日に実施できるかどうか気をもんでいましたが、10月31日投票日が決まり、滑り込みセーフで実施可能となった次第。
選挙が終わってからの準備だったので、不十分さはありつつも無事開催できてよかったなという感じです。
●今回は「コロナ通じて自治体の力が試されている」という視点からの報告としました。病床確保などは、県全体で調整したとはいえ、やはり、様々な場面で各自治体がどのような判断をし、行動したかが問われました。
PCR検査をどこまで拡充させたか、保健所をどのように機能させたか、自宅療養を余儀なくされる中で、そのサポート体制をどのように構築したか、はては、生理用品に対する対応まで。
これらを通じ、川崎市の遅れが顕著でした。川崎の自治体としての奮起を期待しながらの報告でした。
●この視点とともに、コロナ禍で明白となった医療・保健所体制の脆弱さを今後の課題として据えました。
また、これまで明らかにはされなかった日本の風景、二つの象徴的な例を取り上げ、それに呼応する新しい動きにも触れました。食べるものにも事欠く学生の貧困に対し、民主青年同盟(民青)を中心に食糧などを提供する緊急支援プロジェクトを繰り広げた事、学生の状況を県当局に伝え、直接要望するという新たな動きを彼らがつくったこと、生理洋品を買えない「生理の貧困」に対し、行政を動かしトイレに設置し、自由に使えるようにした事などです。
●私の報告後の参加者からの声を紹介します。
- いわゆる「慰安婦」について、教科書から「従軍」を削除させる閣議決定等の動きに対し、県議会でも声を上げてほしい。
- コロナ第6派は必ず来る。備えを。
- 生理用品の取り組みよかった。さらに充実を。
- 家事支援外国人労働者の問題はひどい、取り組みを進めてほしい。
- 県立住吉高校の外壁、トイレの改修を行ってほしい。せめて暗すぎる電気を改善して。
- 私学助成を県外に通う子どもにも適用して。(現在神奈川県は、県外の私学に通う生徒には助成していません)
それぞれ状況を説明し、引き続き取り組むことを、お伝えしました。
アンケートに寄せられた予防などには、別の形でお答えしようと思います。
お集まりいただいた90名を超す皆さん、ありがとうございました。 (2021.11.14)
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県 政 報 告 会
2021.11.14
1 コロナで自治体の力が試される
コロナ対策の基本;1.予防的対策(検査とワクチン) 2.病床確保 3.生活確保
1-1 大切なのは集中検査と定期的検査
・集中検査を行わない川崎市 (スマイル通信参照)
・定期的検査 現在は、政令市含む県内全ての高齢者施設の従事者に対して実施
・抗原検査キットを、希望する成人、12歳以下の児童・幼児に対し学校等通じ配布
1-2 余儀なくされた自宅療養に対しても
・県域自治体と川崎市の差がここでも
<地域療養の神奈川モデル> (スマイル通信参照)
<自宅療養者の生活支援> ( 同上 )
2 コロナ禍で浮き彫りになった事
2-1 病床が足りない!
2-2 保健所が足りない!(スマイル通信参照)
2-3 暮らしと労働の脆弱さ
・暮らしを支える賃金が払われていない
・雇用がいつ打ち切られるかわからない
・休業や雇止めでたちまち生活の底が抜ける
3 コロナで可視化された貧困から新たな取り組みへ
3-1 食糧支援プロジェクトの盛況
・学生の貧困に若者自らが対応!
3-2 生理の貧困 (スマイル通信参照)
・全ての県立学校に生理用品を配置
・成人女性等は一歩前進
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