●憲法記念日、有明の憲法集会も気になりながら、県議団は「憲法改悪を許さない5・3県民のつどい」に参加しました。
メインの講演は、日弁連副会長の加藤裕弁護士。辺野古埋め立て承認取り消し訴訟弁護団にも属しています。「沖縄の現状と課題~沖縄で憲法は生かされているか~」がテーマです。
「沖縄は日本国憲法を求めて闘ってきた」の言葉が印象的でした。沖縄の比嘉県議がお父さんから聞いたという「我々は憲法9条の下に帰りたいんだ」という言葉を思い返しました。
●「公有水面埋め立て承認処分」に関わって、知事が承認を取り消したことに対し、国が行政不服審査を請求しましたが、本来国が使える法律ではない事、さらに、司法が独立性を投げ出し政権に追随する姿などが語られました。
「埋め立て処分の瑕疵(かし)」についても、埋め立て承認処分がその要件を満たしていなかったことを、具体的に話されました。
「法の支配」を無視する政権についても詳述。
事業者である沖縄防衛局のために、公水法(公有水面埋立法)主務官庁である国交大臣が取り消し処分の「執行停止」を行うなどの行政内部のなれ合い、海上保安庁や警察の暴力とヘイトスピーチ、共謀罪の先取りともいえる平和運動センター山城議長の不当拘留、等々。
●沖縄問題は日本の問題であることを強調。
様々な指摘がありましたが、「自治体がどれほど反対しても、それを無視し国が強権的に行えるという前例を作ってしまう」との指摘は深くうなづけます。まさに地方自治に敵対する憲法違反です。
安倍首相の下で、日本は政治レベルでいえば確実に無法地帯と化しています。
でも、翁長知事は「あらゆる手段を行使して辺野古阻止を」といっています。県民も「法の支配と地方自治を踏みにじる安倍政権」と勝つまで戦い続けると。
●憲法記念のこの日、首相は、日本国憲法に改めて挑戦状を突き付けました。2020年の施行と時期を明示し、9条に自衛隊の存在を明記するとのビデオメッセージを発しました。
憲法を最も守らなければいけない首相が、憲法を変えると自ら口にする、しかも内容と時期まで具体的に示し!私はこの異常に怒りと戦慄を覚えました。(2017.5.3)