●今年は町内会の役員でもあり、町内会の餅つき大会の仕事を分担しました。
私の役割は餅つき機の管理と使用。もちろん杵と臼で餅つきはするのですが、それだけでは配るスピードに追い付かず、同時進行で2台の餅つき機を活用するわけです。
●餅つき機を触るのは初めて。研いでうるかしたもち米をふかし、餅状にするまでがこの機械。
大体の目安時間はありますが、蒸かし加減もつき加減も、私たちの舌や手触りで判断し、「ふかし」から「つき」にスイッチを切り替えます。(この機械は古いからでしょうか)
出来上がりと判断すれば、お湯を張ったボールに餅を取り出します。ここから後は、丸めてからめる別の担当へ。
出来上がって冷めないうちに、急いで餅つきの羽を洗います。餅つき機というので、圧力を加えるのかと思えば羽が回って攪拌するだけです。これで餅状になるのが、ちと不思議な気はしますが。
とまあ、私にとっては珍しい経験ができました。
●外の餅つきの様子はあまり見ることができませんでしたが、今は、各家庭で餅つきもできないでしょうから、町内会などで餅つきを行うことは、子どもたちにとって貴重な経験になると思います。
私は、子どもの学童保育で餅つきを毎年やりましたから、一通りの経験をし、餅を適当な大きさにちぎりながら黄な粉や大根おろしを絡めるなど、隣のグループの仕事を懐かしくみていました。(つい手を出したくなったりして)
●さらに私が子どもの頃は、どこの家でも玄関で餅つきをしていました(札幌の冬のせいか外ではついていなかった)。12月28日頃から、それぞれの家から餅つきの音が聞こえてきます。「あー ○○さんの家が始まったね」という感じです。だからという訳でもないでしょうが、互いに隣近所におすそ分けをします。
我が家はいつも30日でした。朝早くから大忙しだった光景が懐かしく思い出されます。大した手伝いもできなかったのでしょうが、普段と違うちょっと高揚した気分になったものです。
●町内会の行事でいろんなこと思い出してしまいましたが、今は子どもたちが「我が家の体験」として語れることは少なくなっているのかもしれません。みんなが忙しく動き回る姿や立ち上る湯気、「ぺったん!ぺったん!」という音などを鮮明に覚えているのは、心地よい感覚でもあります。
という訳で、思いがけず結構楽しい時間を過ごすこととなりました。(2025.2.8)