●また第三水曜日が巡ってきました。
「黒岩知事の人権侵害を無かったことにできない女性たちの会」として、県庁前で昼休みに宣伝を行っていますが、もう17回目を数えました。
●様々な人がスピーチをします。私も毎回行っていますが、明確な問題点としてアダルトビデオ(AV)のことを最近は必ず話します。
AVは多くの被害を生み出しています。
制作段階においては、出演を強要されたり、その出演がその後も脅しに使われたり、過激さを求めるあまり危険な状況を強いられたり。現在は疑似行為ではなく、実際の性行為が当たり前になっています。売春行為と同様であり、法で禁止されています。
消費段階においては、視聴の強要や模倣行為の強要、広く流通することにより、女性の性商品化に拍車がかかります。
●このように問題多いビデオの愛好家である知事、ジェンダー平等や青少年の健全育成を担うべき県の役割とどう整合性を持たせるのでしょうか。公と私は別と割り切れば、それで済むのでしょうか。
この女性は「黒岩さんは私の前でビデオを観ながら(中略)さっと私の方に身をひるがえして抱き着き行為に及ぶ(中略)女性としての尊厳が踏みにじられているようで、本当に嫌で堪りませんでした」と述べています。「視聴や模倣行為の強要」があると疑われても仕方がありません。
●知事は「この子とこの子のビデオを買っておいて」と女性に命じるのが常で、来たときにそのビデオがないと「わざわざ来てやったのに、どうして買ってないんだよ!」と怒鳴るというのです。これも驚きです。この女性を黒岩氏は愛していたのだろうか、人間的な気持ちを通わせていたのだろうか、と思います。性の道具でしかなかったのでは、とさえ思えます。
このような人間性の人に、神奈川県行政の責任者が務まるのでしょうか。人間に対する根源的な過ちを繰り返しながら、「共に生きる社会」とか「当事者目線」とか偉そうに語っている姿は偽善そのものです。
●「自らの行為をどうとらえているのか」と何度質しても、「仕事でお返しします」しか返ってこない知事に対し、私たちは主に女性行政に関わる分野について要望書を出しています。「仕事でお返しします」の中身を問うために。でも本当は、性で負わせた傷は仕事で相殺することなどできる筈もないのですが。(2024.8.21)