●この日は、お正月らしい行事が続きました。
最初に出初式。
この行事に参加していつも思うのは、実によく組織されているなということです。消防署の周りに、消防団、消防研究会、消防ボランティア、さらに家族会や企業内消防団など。
消防団員の方にお話を聞くと、火事があると毎回出動して交通整理や周辺の仕事に当たられるそうです。時にはホースを握ることもあると。
消防団は、消防署だけで対応できない場合の補佐的な役割、また啓発的な役割を担っていただいていると思うのですが、さらに研究会やボランティアの方々は…どんな役割なのでしょうか。
●消防団の前身は、江戸時代将軍吉宗の時代に発生した町組織としての「町火消」とのことです。自主組織でしたが、明治には知事の職権で設置とされています。大正時代に飛躍的に数が増えたそうです。
昭和は戦争と切り離すことができません。消防団と防護団(民間防空団体)を統合するために警防団令がつくられ、警察の補助機関として消化業務に防空の業務を担いました。
戦後、米軍総司令部により警察と消防の分離が図られ、1947年には「消防団令」が交付されています。その後、消防組織法に吸収され、1951年改正により、任意設置から義務設置に変わったとされています。
ざっと大まかな流れを調べると、火事が多かった江戸時代が由来ということは私の想像と一致していたのですが、戦中の事はなるほどそんな経過をたどったのかと思いました。分離に至った警察の方はどうだったのかしらとも。消防とは事情が違い、様々な団体はないのでしょうか。
火事に限らず自然災害多発の中で、対応できる体制の必要性は増しているのでしょうが、私としては、組織の在り方などの点から実態把握をしたいなという気持ちが残ります。他の課題に追われて全くできていないのですが。
●出初式の後は、多摩川河川敷で中原区子ども会連合会の凧揚げ大会。
こちらは、青い空、飛び交うタコ、嬉々として走り回る子供たちに魅せられました。
本当に気持ちの良い光景でした。「この光景も平和であってこそ、この光景がいつまでも続きますように」と心から思いました。
●その後、中原区老人クラブ連合会の作品展にも伺いました。
たくさんの作品があふれんばかり。絵画、書道、鎌倉彫、陶芸、盆栽、写真、様々な手工芸等々、作品を仕上げたときの笑顔が想像できる様でした。
知っているお名前もちらほら。たくさんの作品は撮り損ねてしまったのですが、目に留まったのが色紙に書かれた俳句。「あ、ここでもひたすら平和への祈りが」と思いました。
様々な光景が印象的だった一日でした。(2023.1.8)