君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

第三定例会前半最終日も驚きの数々 |君嶋ちか子|神奈川県議会議員

2022年10月26日

●日本共産党県議団は第三定例会前半最終日、13議案に賛成しましたが、5議案について反対しました。反対討論は井坂議員。反対の主な理由を以下に。

●定県第80号議案と81号議案は、県営上溝団地と県営追浜第一団地の建て替えに関する特定事業契約です。

 県営住宅の建て替えは必要ですが、PFI方式を用いることに反対しました。PFI方式に委ねた結果100住戸減少となりました。

●県報第3号は、損害賠償請求を訴えられ敗訴したことに対し控訴することを専決処分した案件です。

 横浜市泉警察署内で巡査が拳銃により自死した事案について、同巡査の両親から「息子は職場のパワハラ等によりうつ病に罹患、拳銃を所持させない勤務につかせる義務を警察署の管理監督者は怠った」として2018年3月12日、県を被告とする損害賠償請求が提起されました。2022年7月29日、県警本部に損害賠償が命じられました

 被害者は交番勤務ができないほど落ち込み、休暇を上司から薦められていました。またその罹患の要因となったハラスメントの存在についても、県警は事実を争わないとしています。危険を生じないかどうかの確認義務を怠ったとする判決は正当と言え、専決処分の承認に反対しました。

●定県第84号議案は、葉山港の指定管理者の指定についてです。

 今回候補者となっている湘南サニーサイドマリーナはこれまで横須賀市の佐島漁港芦名地区において条例違反を繰り返し、行政指導を受け、昨年行政罰として過怠金まで課せられた事業者です。

 3か所の水域を無許可で占有、無許可で約140本の杭を打ち浮桟橋を造る、県天然記念物の岩礁を無許可で破砕、防波堤の消波ブロックを無許可で移動、無許可で岸壁をかさ上げ等々の行為を重ね、3件の過怠金を科せられています。過去5年間で過怠金の例は他にありません。それほど悪質ということです。

 ところが驚いたことに、外部評価委員会の選考理由のコメントでは、管理運営方針について、「漁業者のことも含め、海の事を真摯に考えており、評価できる」とされ、これらを取り上げた質問に対する県土整備局の答弁は、県の条例に違反して過怠金を科せられた事業者であっても「重大な事故や不祥事に当たらない」とする不可思議なもの。

 井坂議員はこの理解不能の議案について他の県会議員に対しても反対を呼びかけましたが、共産党以外の議員は全員賛成となりました。

●この議案に関連する債務負担行為の設定をする定県第71号議案「令和4年度神奈川県一般会計補正予算第2号にも反対しました。

●この議会で総務政策常任委員会に提出された「統一教会などカルト宗教と政治家のとの関係を断つよう政府に意見書を出す」ことを要旨とした陳情に、すべての会派が不了承の態度を示したことにも驚きました。「えーなんで?」という感じ。岸田首相は「関係を断つ」と言ったはず。本気度が問われます。

 ちなみにこの委員会に共産党は入っていません。希望しても所属できたことは一度もありません。

●総務政策常任委員会提案の「在日米軍基地からの相次ぐPFOS等の流出に対し抜本的対策を求める意見書案」は全会一致で可決しました。(2022.10.14)

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