中原区のAさんご夫妻、コロナの広がりの中でご苦労されました。
そのAさんから4日「まことに心強い君嶋さんのお働きに感動し、二人入党を考えています」とのメールが。「今自分にできる事を考えた結果」とも。
以前お誘いしたことがありましたが、「もうトシだから、もっと若い方を誘ったら」と断られていました。まして今は色々大変な時だから、と予想もしていませんでした。
そこに舞い込んだメールは、驚き嬉しいものでした。
早速、翌朝伺いました。朝宣伝を終え、議会に向かう合間を縫って。
申込書を書きながらAさんは、「共産党がいて本当に良かったわ。共産党は知性があって揺るぎがない」と。
私が「アー、科学に基づく判断は大事ですよね」と、トランプ元大統領などが対極に思い浮かんで相槌を打ったところ、「知性って科学だけじゃないのよ。人間に対する眼差しよ」と。
行動を見て判断していただいたというのが、実に嬉しいことでした。
色んな方をお誘いしましたが、このような率直な入党は経験したことがありませんでした。共産党のめざすところやとりくみなどには賛同しながら、共に行動するという事にためらう方は少なくありません。背中を押しても足が出ず、という事も少なからず。
そんな中で、Aさんの判断と行動が鮮やかでした。
Aさんは、そんなにご一緒する機会はなかったのですが、娘が亡くなった時に元気なお花と素敵なお手紙をいただいていました。手紙を拝見して、娘とAさんに接点があったことも初めて知りました。
「お母さんの涙をやさしい優さんにいっぱい降り注いでください」と。大江健三郎の「死者を死せりと思うなかれ 生者あらん限り 死者は生きん、死者は生きん」の言葉を添えて。
このお手紙と言葉も忘れられませんでした。
人間のひとこま、ひとこまを大切にしなければと改めて思いました。
この爽やかな朝の数日後、「夫と綱領読んでます」とのメールが入りました。(2021.2.5)