●私は、持続化給付金の重層構造とその不明朗な実態に疑問を持ちつつ、申請サポート会場を9日に尋ねました。その様子をブログで報告したところ、ある方から(アカウント名しかわかりませんが)回答をいただきました。ありがとうございます。
回答いただいた内容は、ほぼ私のとらえ方と一致していました。その点ではお手数をかけてしまい、申し訳ないなと思いました。
●なぜそのような事態を招いたかという言い訳を、二点させてください。
その1。私は訪問時、できるだけ客観的な描写にとどめようと思い、「答えはないけどこれはこう思います」的類推はあえて書きませんでした。
その2。現場のスタッフが様々な制約を受けながら仕事をしていることも承知していましたし、派遣労働者が携わっているだろうということも予想していました。ですから、スタッフの方を非難するつもりは全くなく、明快なやり取りができない運営になっている事を伝えたかったのです。
●ただし、派遣労働者=大変な働き方という図式は、一般論としては当てはまることも多いのですが、会場で会った若者たちに投げかけることは憚られ、ブログの中では、その評価は避けました。でもどうしても気になり、少しばかり「働き方として懸念される」旨、記しました。
それに対して、今回回答してくれた方には「余計なお世話です」と書かれてしまいました。あ、やっぱりそういう受け止めになってしまうんだと思いました。「上から目線のおばさんが・・」みたいなネ。
●でもその方は続けて、「非正規雇用に甘んじていた結果、有事の際に低賃金労働につかざるを得ない状況になってしまったことについては、己の責任かもしれません」とも書かれています。
ここに引っ掛かりました。私は自己責任とは思いません。歴史的な経過を考えると、甘んじていたというより、余儀なくされてきたという方が近いのではないでしょうか。
30年ほど前から続いた就職氷河期、派遣法はじめとした労働法の規制緩和、派遣労働を広範に存在させた結果の雇用の崩壊、採算性のみにとらわれ、人間を物のように扱う風潮の蔓延等々が、どれだけ労働の現場を荒廃させたことかと思います。
とはいえ、私はこれらを当事者にすぐさま対置させるのは失礼に思えて、その日のブログでは書けませんでした。
●さらにその方は、「天下り団体がのさばっているのも、入札がブスブスなのも、年金が貰えるか分らないのも、税金が上がる一方なのも、アメリカから武器ばかり買っているのも、前世代の人間が政治家の横暴を許し続けた結果です」と書いています。これはその通りです。私含め多くの人が抗ってきたとはいえ、このような働き方を結果的に存在させていることは、本当に申し訳ないと思います。
●でも、最後で私はホッとしました。「現政権の病巣を退治していただければ、若者の未来も一歩安泰へと近づくのではないでしょうか」とその方は結んでいます。
基本その通りです。でも私は望みたい!「退治していただければ」ではなく、「一緒に退治しましょう」! (2020.6.10)