君嶋ちか子

きみしま 千佳子
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神奈川県議会議員
活動日誌

住民の安全より訪日外国人数を優先するまちづくり――グランドデザイン特別委員会 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2019年12月25日

●かながわグランドデザインに関わる特別委員会、今回はまちづくりについてです。

魅力的な地域づくり…地域の個性が輝き…人を引きつけ等々、きれいな言葉が連ねられます。

でも、きれいな言葉とは裏腹に、明らかな危険を呼び込む施策もあります。私がこの委員会でとりあげたのは、羽田空港の機能強化に伴う新ルートについてです。

●国土交通省は、外国人訪日客数を増やすために、羽田空港国際便を増便するとしています。今も過密な羽田の増便を図るためには、新ルートが必要となり、都心の人口密集地及び川崎の石油コンビナートの上を低空飛行で通過する計画です。

この問題は、昨年の本会議でも取り上げていますが、国はいよいよ多くの反対の声をよそに、「2020年3月29日から新飛行ルートの運用を開始する」としています。

現行は、事故や落下物の危険を避けるために、「海から入り、海に出る」を原則としています。ところが、この原則を破る飛行ルートは、騒音と共に重大事故を招く危険性があります。

これに対して、都心各区と川崎区の住民は、粘り強く反対の運動を展開しています。品川区・渋谷区・港区の各議会においては、計画の見直しを求める決議や意見書が出されています。

委員会では第一に、グランドデザインで「羽田空港の機能強化の促進を図る」としている内容を質しました。

「国際競争力の強化の為」という言葉が返ってきました。

第二に、「羽田空港の国際化を生かしたまちづくり」と記された内容を質しました。

「羽田連絡道路建設の促進」と答えています。羽田と神奈川県が近くなる、ひいては世界と近くなるという具合です。

第三に、観光客等の呼び込みを大きな目的としていますが、「観光客より以前に、住民の暮らしが優先されるべきではないか」と質しました。

ここでも国際競争力の強化が図られれば、住民の暮らしに反映できる、という主旨の答えが。 

第四に、まちづくりにおいても「住民が安心して安全に暮らせることが一義的な課題ではないか」と問いました。

「安全・安心を期するよう、国に意見を述べてきた。コンビナート地域においても防災対策に全力を上げている」との答弁。

●国会で山添拓議員の質問主意書に対する政府の答弁書は、成田・羽田・中部などの全国七空港について、「平成29(2017)年11月9日から令和元(2019)年9月30日までの期間に発生した部品欠落の報告件数は917件」と答えています。報告があっただけでも一年間に約460件の部品欠落が起きているという事です!

いくら説明を行っても、これらの事故が無くなる訳ではありません。まして整備を念入りに行ったとしても、バードストライクや飛行に伴う氷結物の落下は防ぎようもありません。

また同質問主意書では、次の点にも触れています。「世界の国際空港で(中略)、羽田空港の新飛行ルートのように都心部を低空で飛行する着陸ルートを設定した例があるか」との問いに対し、「国際空港評議会が調査・公表している世界の各空港のうち、年間離着陸回数が多い上位30空港(羽田空港を除く)については承知していない」旨の答弁をしています。つまりほぼ世界中で、都心部の低空飛行は皆無という事です。

●このような実例を上げながら、都心及び京浜コンビナートの上を低空飛行する事の危険性及び騒音の深刻さを訴え、まちづくりにおいて安全を優先すべきことを求めました。

訪日外国人を増やすことを住民の安全より上位に置く、まさに本末転倒です。(2019.12.11)

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