君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

校舎借り上げではなく支援学校の増設を、末広校舎を訪問して |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2019年9月9日

●様々な問題があると聞いて、県議団は末広校舎を訪れました。
末広校舎というのは、秦野養護学校の知的部門小中学部です。秦野市立末広小学校校舎の一部を借り受け、2016年に設置されました。

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●問題の第一は体育館とグランドの使用です。
このお話を聞いた時には本当にびっくりしましたが、体育館使用は、週3回の昼休のみ、授業では使えません!グランド限定の為、マット・床運動などは行えず、雨が降れば廊下やプレイルームでの体育を余儀なくされています。
しかもこのグランド使用も、中学部の月・木の10時~10時45分のみで、小学部は敷地外の末広自由広場で体育を行います。
広場への移動の際も、逸脱やパニックなどで事故に繋がることがないよう、先生たちは緊張を強いられているときいています。

●また、校舎の使用状況も問題ありです。
通常の教室をパーテーションで仕切り二クラスで使用しており、特別教室がないため、音楽と他の授業がパーテーションを隔て同時進行となります。(写真)
保健室と職員室も、ひとつの教室をロッカーで仕切り使っています。(写真)

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●給食も支援学校本校とは違ってきます。
通常、特別支援学校では、刻み食や流動食による生徒も多く、給食室で生徒の状態に合わせた調理が行われますが、ここでは、末広小学校から運ばれた給食を、配膳時に給食介助の方が、キッチンばさみで細かくしています。殆どの生徒が細かく切る必要があるとのことでした。(写真)
給食介助の方は非常勤でここまでで。食事時は関わらないため、先生は教室で、子供の様子を見ながら、さらに細かくしたり、潰したりしています。

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●これら、校舎の不備をカバーする先生たちのエネルギーを、子どもたちと向き合うことに使いたいと心から思いました。教育環境の整備が切実に求められます。
末広校舎設置に伴い、勧められて転校してきたある在校生の保護者は、前支援学校との教育環境の違いに、「まるで騙されたよう」と困惑していると聞きました。

●末広校舎においては、保健室、特別室、給食、音楽・体育の授業などいずれも、校舎を借りているが故の問題が生じています。
また独立した学校としてではなく、本校内の教室として計算されるため、教員数も少なくなりがちです。

●当面の切実な問題としては、グランドと体育館を授業で使えるようにすること、また教員不足を補う配置が望まれています。
この問題は神奈川県が、深刻な支援学校の生徒数増にも拘らず、支援学校新設を十分には行わず、分校舎や分教室方式を多用していることから生じています。
質問などでとりあげながら、改善を進めます。(2019.9.4)

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