●今定例会最後の文教常任委員会です。
この日は、自民党と立憲民主の2巡目の質疑と各会派からの意見発表を行いました。
議案と陳情に対する態度も問われました。
●意見発表で私は、第一に、教員の働き方をただす事と、子どもと向き合う時間の確保の問題を混同している状態を脱し、それぞれを十分に保障することを求めました。
第二に、教員の長時間労働を正すためには教員増が不可決です。教員を増やすために国に求めるだけではなく(これは県が現在も行っている)、県も予算を用い独自措置も行うことを求めました。
第三に、標準職務モデル案についてです。中教審「中間まとめ」は、このモデル案において、教員の仕事を細分化し、他に委ねることによって、教師の忙しさを軽減できるとしています。例えば、「負担軽減可能な業務」として、「授業準備、学習評価や成績処理、進路指導、支援が必要な児童生徒・家庭への対応」などの業務がその対象となっています。
これらは、ごく一部、他に委ねることが可能な部分もありますが、教師が子どもと向き合うためには、簡単に手放すことができない大切な側面です。こんな教師の仕事の切り売りによって、「働き方改革を行った」とするならば、教育の形骸化を招きます。モデル案を安易に用いないことを求めました。
●今回、文教常任委員会に付託された請願はありませんでしたが、陳情が2件ありました。
その内の1件は、「中学校給食を実現するため県の補助制度を求める陳情」でした。
「実施率全国最下位の神奈川県の中学校給食を促進させるために、県として施設整備補助事業を」という主旨です。
これを了承したのは、共産党だけでした。本会議でも委員会でも中学校給食の実施促進を取り上げていた立憲民主が、この陳情を了承としなかったことが、本当に残念でした。
●県内・県外視察について、正副委員長案に対する態度が問われました。この案には、共産党と立憲民主を別グループとする団長会議決定に従うことが含まれていましたから、私は、案に反対しました。
4年前の海外視察に対する共産党見解の撤回と謝罪が、先日の団長会議において求められ、共産党が撤回しなかったため、今後も共産党と国内の委員会視察もともに行わないとしたのが、団長会議の決定です。
私は「議会に違う意見があるのは当たり前、意見が違うから、委員会視察を共に行わないとするのはおかしい」と、この実質的な視察排除に反対しました。
これについては、正副委員長に委ねることに賛成多数で、実質的な視察排除が今年も決まりました。
議会の質が問われます。(2019.7.3)