●政党カーの弁士として、川崎区を終日回りました。午前は片柳進すすむ市議、午後は後藤まさみ市議とともに。
5年前の市長選挙に出た時、この地域の「熱さ」に、嬉しい驚きを感じたものでした。宣伝カーで回った時の反応が、他の地域とは違います。
手を振ってくれる人がとても多く、こちらも大忙しです。クラクション鳴る方を見ると、車の中で手を振ってくれています。車が停車中には、バイク乗車の方が近寄ってきてくれて、ハイタッチ。
街なかの人の反応が温かいのとともに、ポイントで車を止めて演説する時にも、地域の人がしっかりと集まってくれます。地域の思いも伝わってきます。
通り過ぎる人ばかりではなく、目の前に聞いてくれる方がいるのは、当然ながらとても話し易いのです。その点でも、川崎南部はさすが、と思わせました。
●と言う訳で、車の中はもちろん、11カ所での訴えもとても気持ちよくできました。
希望を語ることが、あちこちで強調されています。確かに、自民党や安倍政権の醜悪さは、語れば尽きることはありませんが、この閉塞感の中で、人々は一筋の希望を観たいと思うのは間違いありません。
前回の衆議院選挙の時にも、問題意識を強く持っている方々から「安倍のひどさはよくわかっているから、もういい。それよりも政策を語って」という言葉を聞きました。
●お話し易いのはやはり、三つの提案とその財源。
働き方を正す、社会保障を充実させる、お金の心配なく学び子育てできる社会を、の三つです。
思えば、人間としてごくごく当たり前の願い、政治が役割果たすならここでしょ、という感じです。これが実現できれば、人生の全ステージにわたって、今よりはるかに心穏やかに暮らせるのです。
●一方で、「共産党の政策はいいけど、ちょっと…」という方にも接することがあります。
確かに、政策はいいといわれながら、支持率が低いのは、その「ちょっと…」がネックになっている事が考えられます。
「ちょっと…」の先は、「ダサい」とか、「その組織性についていけない」とか、感覚的なものがあると思いますが、「怖い」というのもあります。端的な言葉で説明して意味を成すとしたら、この「怖さ」についてです。
●私は、綱領で、国のあり方は「国民の合意によって変えていく」を、日本共産党が明記している事を伝えます。一党独裁や暴力とは無縁で、政権交代も認めている事を伝えます。
更に、政治家はうそをつくという人も多いのですが、戦前から、ウソで切り抜けるのではなく命がけで、「侵略戦争反対」「国民主権」を貫いてきた事は、嘘つきでない事の証明、と伝えます。
●地方選挙の時より、はるかにのびのび話すことができます。日本が直面する問題、それに対抗する政策、日本共産党の姿…等々。
しみじみ思いますが、地方選挙はそれだけテーマが難しいのです。何故なら聞く側の共通認識になっている事が少ないから。国政なら新聞やテレビで、悪政のさまもそれなりに伝わっています。「年金がやばいことになっているらしい」という事も、大方の人は知っています。自治体のことはそうはいきません。
今、必要なものが何かを伝え、切り開く方法はこれですよと伝えることは、地方の問題よりはるかにイメージを届け易いのです。
参議院選挙勝利で必死に動きながらも、自治体議員として、何をどのように語っていくかも益々考えさせられます。(2019.7.6)