君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

かながわ人権推進懇話会、多くの認識を共有 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2019年6月5日

●第14期第2回かながわ人権推進懇話会を、傍聴しました。
「共に生きる社会かながわの実現をめざして(6)」として、今回はヘイトスピーチ対策を主な課題としていました。

●昨年来の県のとりくみが報告されました。ほぼ啓発と研修に終始している点は、私も度々指摘しているところです。啓発を行いつつ、条例、ガイドラインなどの具体的施策に踏み出すべきだと思います。
これまでの懇話会で出された意見のまとめの中にも、この点が多く指摘されています。(下記資料4参照)

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●啓発内容についても疑問が呈されました。
例えば、法務省人権擁護局・全国人権擁護委員連合会作成の「私達の身近にあるヘイトスピーチ」というパンフ。
このパンフは漫画形式で、最後のコマのセリフは、「お互いに理解することができたらいいのになあ」です。これに対し、A委員から「互いの理解を求めるとされているが、なぜヘイトを行う側を理解をしなければいけないのか」という鋭い問題提起がなされました。

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●私も、理解が足りないことが主要因ではないと思います。
今起きているヘイトの本質は、属性のみで相手を執拗に罵倒するという人権への明らかな侵害が行われているということです。「違いを理解しましょう」という呼びかけはほとんど意味を成しません。「ヘイトは、人権を侵害し、相手の暮らしを脅かす犯罪」という明確なメッセージを発し、ヘイトを社会的に包囲する事が必要だと思います。
またパンフについては、A委員から「日韓の歴史抜きに語れない。歴史を考えるべき」、B委員から「パンフには日韓の歴史を書くべき」等の意見が出されていました。

●更に出された意見は、朝鮮学校に対する補助金停止問題です。
「共に生きる社会を謳い、差別を許さないとしながら、補助金を朝鮮学校にだけは出さないという県の立場は矛盾している。これをどう考えるのか」というA委員の指摘に対し、人権男女共同参画課は、「お答えできる立場にない」と。
これに対し、C委員から「人権担当としての意見を言ってほしい」と促されても「私学振興課の所管であり、差し控える」にとどまりました。
またB委員からは「これに応えられないのなら、この会議を開催する意味がない」という指摘までなされました。
更にD委員からは、「出さない根拠は何なのか。こどもに何の問題があるのか。出さない根拠がないのなら出すべき。人権担当はもっと権限を持ち、県の政策に対しチェック機能を持つべき」との意見が出されました。

●この点では、E委員は「人権担当として、どんどん発言してほしい」、座長からも「人権のふるいにかけるのが人権担当の仕事、県の全てのセクションがその対象」との意見が述べられました。
同感です。私も特別委員会で同様の考えを繰り返し述べました。

●総じて、一般論に終わらせることなくポイントをつく発言がなされ、拍手を送りたい場面が多くありました。
ヘイトに関わる条例を求める補助金停止をやめるべき人権担当は全ての政策に対して指導性を持つべき、等の発言は、私達が従来求めてきた事と一致しています。多方面から同様の意見が出されることを心強く思いました。
相原高校調査後、昼食もまともに取れずに滑り込みましたが、傍聴できてよかったです。(2019.5.31 PM)

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