●県議団の井坂・大山議員、田所相模原市議とともに、相原高校跡地の調査を行いました。住民から、跡地の演習林が大量に伐採されているとの通報があったことを受けて実施したものです。
これに先立ち、県に確認した主な内容は以下の通りです。
★リニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」建設に伴う送電線の移設要請を受けて、東電が伐採を実施。
★県には東電から土地の使用許可申請が出ており、伐採の範囲は東電の判断。
★跡地は、市に譲渡予定。市の町づくり計画の対象。
「昨年の写真と現在の比較」
●この日は、「橋本の緑と安心を守る会」を初めとした市民の皆さんの説明を受けながら、相原高校の敷地に沿って40分ほど歩き、状況を確認しました。
構内には相原高校の保存樹木クスノキが見事に枝を広げていました。樹齢100年、相原高校とともに年を重ねてきた樹です。せめてこれを遺して!というのが皆さんの願いです。クスノキはこの間の移転を含めた環境変化などで、目に見えて状態が悪化しています。県はこの樹木の診断を行い、空洞があり移植は無理との判断をしています。
●このクスノキだけではなく、農業科を擁していた敷地内には、見事な森がまだ残っていました。
前日落成式に参加した新校舎も、樹木が豊かだなと思ったのですが、ここはその比ではありません。さすがに100年近くを生き抜いた樹木です。伐採で463本を失ったとはいえ、趣も風格も感じさせます。敷地内には、市民が通り抜けできる道もあり、多くの市民が利用していたそうです。
樹木だけではありません。今はタンポポが咲く原っぱ(でいいのかな?柵越しに見たその場所は、花畑という感じでもなかったのですが)は、時期にはコスモスが一面に広がり、花摘みもできたそうです。その説明を聞きながら、感動を覚えました。古くからある県の施設はなんと懐が深いのかと。
伐採された場所は、重機で掘り返され、豊かな樹木は跡形もなく、無残な姿をさらしていました。
●この後市民の皆さんと懇談もしましたが、どんなにこの高校が市民から愛されていたかが口々に語られました。
「100年の環境を壊すのか」「相原高校散策会というのもあり、動物に触ったり、草花を楽しんできた」「貴重な緑は失ってしまえば、再び手に入らない」「まちづくりを市民に何の説明もなく行っていいのか」「広域避難所がなくなる」等々、話は尽きません。
●この豊かな地が、無謀なリニア建設のために壊され、相原高校が移転を余儀なくされたのも、本当に口惜しい事ですが、残されたみどりは最大限活かしてほしいものです。ロンドンで、駅のすぐ近くに広大な森があったことを、思い出します。
新駅南口まちづくりは、賑わいとか、採算性などの言葉に振り回されず、この地で育まれた特色を大事にしてほしいものです。
県議会、市議会で、公共性が果たす役割や責任を明らかにしながら、まちづくりに市民の声を反映させて行かなければ! (2019.5.31)