●今期初めての文教常任委員会が行われました。今回は「神奈川グランドデザイン第3期実施計画(素案)」に限った審議です。
グランドデザインとは、「県政運営の総合的・基本的指針を示す総合計画」とされています。
2012年に基本構想が示され、2015年には第2期実施計画が策定されています。「基本構想策定時の社会環境の傾向が継続していることから、今後も基本構想の方向性に沿って政策を推進することとし、第3期実施計画を策定し取り組む」としています。
ちなみに第3期は、2019年~2022年が対象となっています。
●グランドデザインの在り方については、問題点も多いと考えています。例えば「神奈川の戦略」の項目を見ただけでも、「ロボットと共生する社会の実現」とか「マグネットカルチャーの推進」など、早速異議を唱えたい言葉が並んでいます。
でも、今回の質問時間は答弁含め15分。あり方で議論している余裕もなく、素案に盛り込まれている文教関係の具体的な問題を質すことにしました。
●具体的な質問やりとりは以下の通りです。(←で示したのは当局答弁です)
1.小田原養護学校湯河原・真鶴方面分教室について
(1)町立体育館とは道路で隔てられており、危険も伴うと保護者は心配している。グランドもなく、体を動かせるスペースを校舎内に作ってほしいと強い希望がでているが、いかがか。
←教室の間仕切りを可動式とし、広いスペースとしても使えるように作る予定。
(これに対しては、教室の道具を片付けてオープンスペースとするのではなく、教室と並行して使えるものが必要と強調)
(2)ここは、従来の分教室と違い学校内設置ではない。一定の秩序とスペースが確保されている学校内分教室とは違う配慮が必要となる。特に留意して準備していることはあるか。
←町の施設使用について協力を依頼する。
(町立体育館などは使用しづらいと指摘している。町の施設に頼らなくていい配慮をせよという意味であることを強調)
(3)本校と同じ教育内容を保障するために、教職員体制を十分に整えることが必要。教員の配置割合などどのように考えているのか。
←教員配置の詳細は決まっていない。
(特殊性を強調し、重ねて要望)
(4)同じ事情から、事務職・養護教諭・管理職の配置が必要だが、どのように考えているか。
←事務職は、独自の配置なしで本校の事務職が業務を行っている。
養護教諭については、従来週29時間以内の非常勤を配置している。
管理的役割としては、管理職ではないが、配置定数の枠内で総括教諭を配置している。
(5)学校技能員については、立地等が特殊なことから、民間委託ではなく、教育委員会の直接採用とすべきとの要望が出ている。これに対する配慮はいかがか。
←従来、分教室技能員の配置はなく、本校技能員が業務を行っているが、ここの分教室技能員については、適切な形態を考えていく。
2.医療的ケアについて
医療的ケアが必要な児童・生徒の校外学習について、看護師同行により、保護者付添いを条件としなくなったことは、歓迎されている。普段の通学についても保護者同伴なしで可能な体制を整えて欲しいという要望も根強くある。見通しはいかがか。
←各種行事については、看護師配置をしていく。
(全く答えになっていません!)
ここまでで時間切れとなりました。引き続き、常任委員会などで残る課題を取り上げていきます。 (2019.5.17)