君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

低空飛行コースの空を川崎コンビナートから仰ぎ見る

2018年12月9日

●日本共産党南部地区委員会主催の市政ウオッチング、低空飛行に関わるコースに参加しました。
殿町第二公園に集合。ここから土手に上がれば、多摩川をはさんで羽田空港が広がります。河岸手前右手には、県や川崎市が売り物にしている「キングスカイフロント」が見えます。

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●羽田問題を考える川崎区民の会から、羽田の新低空飛行ルートの問題点が説明されました。
川崎市・神奈川県の立場から言えば、やはり問題は川崎コンビナート上空を通る飛行ルートです。
どんなに整備に力を注いだとしても、事故が絶対に起きないという保証はありません。飛行には、外的要因も加わりますから、なおさらです。致命的な事故に繋がるコースは避けなければなりません。

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●だからこそ、1970年に川崎市は国にコンビナート上空を飛ばせないことを要望し、国もそれを受け入れ、今までの運行の原則としてきました。
それを、オリンピックなどを名目として、この原則がなかったかのように、増便のためのルート変更を行おうとしています。コンビナートでもし重大事故が起きれば、広範な地域を巻き込んだ災害になるのでは、と誰しもが懸念するところです。

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●実際に航空機が上空を通過する日本ゼオンに行きました。運河を挟んでそそり立つパイプ群が、リアルに迫ってきます。このすぐ上を航空機が通ることが、予定されています。
船に乗り、羽田の離陸路も見ました。離陸路を支える脚を塊ではなく柱にしているのは、多摩川から合流する水の流れを妨げない為という事でした。「海から出て海から入る」を担ってきた離陸路ですが、新ルートが実行されれば、ここを飛び立った後迂回してコンビナート上空に向かう事になります。

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●国交省は、羽田空港における国際便を2020年までに9.3万便増便させることを計画しています。
現在の運用では、1時間当たりの発着回数は82回が限界のところ、都心上空ルートに変更することで、1時間当たり90回を可能にするとしています。
このルート変更案によると南風運用時、午後3時から7時の間は、1時間最大44機が都心上空を着陸態勢で飛び、20便の離陸機が、コンビナート上空を飛びます。

●この増便計画は、オリンピック・パラリンピックまでに4000万人の訪日外国人旅客者を呼び込むとし、さらにその後も国際競争力強化をめざし拡大することが予想されます。
首都圏空港機能だけではなく、リニア新幹線、道路や橋、規制緩和による民間都市開発事業、IR施設を初めとした巨大開発事業が予定されています。

●国際競争力強化の名の下に、働く人と住民の「命と暮らし」が置き去りにされているだけではなく、低空飛行ルートに象徴されるように、まさに脅かされています。
この路線許せば「一部の企業栄えて民滅ぶ」の図です。(2018.11.30)

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