●問題が噴出する日本社会。東京医科大学の入試問題も深刻でした。
同大学は、女性合格者を3割以下に抑えるために、入試において女性に一律に減点を課していました。点数操作は2006年から行われていたといいます。
憲法14条の「全て国民は法の下に平等」、また教育基本法4条の教育の機会均等に違反することは明らかです。それを持ち出さないまでも、「勝手に減点するなんておかしいでしょ」とは誰しもが思うところ。
●これに対して、「東京医科大学に限った話ではない」「その気持ちはわかる」といった類の話もウンザリするほど報道されました。いわく「女性は結婚や出産で離職する」「女性は短時間勤務が多く、一人前ではない」「女性医師が多いと男性医師の負担が増す」等々。
これの裏返しとして、ある女性医師が結婚式で「子供は産まずに、必死で働け」と言われたとの話もあります。
結果、医師に占める女性の割合は18.8%と、統計が得られる27ヵ国中最低です。
●過酷な医療現場の実態もまた知られるところです。「30時間以上の連続勤務」「月8回の当直」などの実態もあり、過労死、過労自殺なども生じています。これらの実態を前提としたうえで、「女性がいると負担が増える」、だから「女性が制限されるのはやむを得ない」となっている訳です。
●やはり声を大にして言いたいのは、「女性が働き続けられる職場に!」「男性も過労死しない職場に!」「患者が安心して命を預けられる病院に!」です。
そのおおもとを正す事とともに、入試の不正操作はもちろんNO! 女性差別もちろんNO!です。
●22日に川崎ラゾーナ通路で行った「怒りの女デモ」、ネット上の呼びかけに応え、色んな方が集まりました。
私のスピーチは上記のように、この不正の背景を多く語るところとなりましたが、他の参加者からは、日頃の家事分担論から、職場のお茶くみまで、「こんなことが当たり前と思わないで!」「痴漢は犯罪!」という生の声がたくさん出てきました。
●共産党からあさか由香さんと私が参加しましたが、意外だったのが座間市議の守屋さんの登場。やはりネットで駆けつけたとの事。男性の守屋さんが訴えるのも大いに説得力があります。ひときわ連帯感を感じます。
足を止める人も多く、このような取り組み、息長く続けたいものです。この問題は、入試不正にとどまらず、多くの側面を持っています。大学と病院の関係、医療現場の過酷な働き方、女性差別等々、改善のためには意識啓発とともに政治の力が必要です。
日本社会、何と多くの宿題を背負っていることでしょう。私達はますます忙しくなるばかり。でも粘り強くやります!
6時半から行われたこの行動、私は教育関係の会議に出席するため、7時45分にこの場を後にしました。(2018.8.22)