君嶋ちか子

きみしま 千佳子
戦争する国づくりストップを!
市民とともに 県政を動かす!
神奈川県議会議員
活動日誌

化学物質過敏症の理解を広げること、そして県民に寄り添う県政にすること

2018年6月27日

●26日、「安心して生活できそうです」という嬉しい知らせがありました。
化学物質過敏症の方が、自宅の周囲に害虫駆除の薬剤散布が行われるため、一時避難先に落ち着いたのです。
当初は県営住宅の一時利用ができないものかと、県の担当者とやり取りをしました。
県営住宅は、主に経済的事情により他の住宅確保が困難な方を対象としていますが、目的外使用というシステムもあります。目的外使用は、本来の利用者の入居やそれに伴う運営を侵害しない事を前堤として認められています。例えば災害被災者、犯罪被害者、DV(家庭内暴力)被害者、シックハウス症候群の方などの使用です。

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●神奈川県はこの例示以外の使用を認めないというのが結論でした。この過程では柔軟な対応を求めて、国交省ともやりとりしました。公営住宅の建設には国費も使われていることから、許可に当たり国交省も介在します。
「政令や通知で示しているもの以外でも、県が認めれば、国は許可する」という見解が示され、「現に例示以外に目的外使用を行っている府県もありますよ」という励ましもいただきました。

●これらを援用(えんよう)しながら、直接の担当課長・部長とも知事室ともやり取りを重ねましたが、神奈川県はかたくなでした。
本当にその態度が残念でしたが、薬剤散布の日が迫っていたので、県とのやり取りは区切りをつけて、避難先を探しました。

●薬剤散布の影響がなくなるまで1ヶ月は要する事から、知人宅に泊るなどではなく転居を余儀なくされます。ウイークリーマンション等は、カーテンや寝具が備えてあるので反応してしまうという事でした。新しい家も危険な場合が多いのです。
条件が狭まっていましたが、知り合いのアパートの一室が空いていました! 1ヶ月という例外的な賃貸も認めていただきました。
その方と下見に行ったところ、室内も周囲も反応も引き起こさず、ひと安心。
そして25日、無事一時転居ができたのです。薬剤散布は26日でしたから、まさに滑り込みセーフというところでした。

●化学物質過敏症はまだ認知度が低く、理解を得るのが困難である事を痛感しました。
私自身も、この方の様子を聞きながら驚くことの連続でした。身に着けるもの全てオーガニックコットンの手づくり、新聞や本も広げると反応してしまう、お店に入っても反応が起きるので買い物に行けない、食材も多くの制限を受ける、等々生活を成り立たせるのが本当に大変です。
記憶困難・けいれん・頭痛・疲労感・歩行困難・意識障害など多くの症状がいつ襲いかかるかもしれません。命の危険を感じたり、絶望感に打ちのめされることだってあったと思います。

●これらの苦しみに加え、周囲の無理解にも苦しめられます。医師の理解も十分ではないといいます。県営住宅をめぐっても「気の持ちよう」という類の発言もありました。
以前、福島の原発事故の避難者支援の時も、子宮頸がんワクチン被害者の方と関わった時も、直接の被害だけではなく、周囲の無理解や心ない対応が苦しみを増幅させていることを痛いほど感じたものでした。
門外漢は、歯がゆいながら症状自体を変える術を持ちません。でもせめて、周囲の理解を得ることや被害の軽減を図るお手伝いはしたいと思います。
これらとともに、県営住宅の活用に際しても、県民の苦しみに寄り添う姿勢を県政に確立させたいと切に思いました。(2018.6.26)

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