●18日に起きた大阪北部地震で、高槻市内小学校のブロック塀が倒壊し、少女が亡くなりました。
これを受け、政府は全国の学校に施設の点検を求めました。報道では、「小中学校に指示」とされていました。
●私は高校がどうなっているかも気になり、早速教育施設課に状況を聞きました。
担当課は既に、各学校に施設状況の報告を求める指示を出していました。財産管理上は問題はない筈ですが、念のための調査という事でした。
とりまとめ後、問題があれば早急に対応するとのことです。
塀に限らず、また学校施設に限らず、危険個所の調査がいよいよ切実な課題です。
●文部省は、「しんぶん赤旗」の取材に対し、学校を囲む壁については耐震点検や対策調査の対象外だったことを明らかにしています。
今回、高さ3.5mの塀のうち、ブロック8段で組まれた上段部分が長さ40mにわたり倒壊しました。
ブロック塀は建築基準法で、高さが1.2メートルを超える場合は、鉄筋を入れることなどが決められていますが、ここは鉄筋が入っていませんでした。
●その後、高槻市教育委員会は「違法建築との認識はなく劣化度合いだけを点検した、また点検をしたのは建築士などの資格がない職員だった」等の説明と謝罪をしています。
従来、ブロック塀は地震に弱いことが指摘されていました。それも3.5mという高さですから、点検・対策が施されていなかったことが悔やまれます。
●このような建造物だけではなく、今回の地震で一番心配だったのはやはり原発でした。原発の危険性と恐ろしさは言うまでもありません。7年前の福島原発事故に今も苦しめられています。
また、リニア新幹線も頭をよぎりました。大深度地下を走行中に地震にあい、走行が不可となった場合、どのように避難するのだろうと。大深度地下は地表から40m以上深く、非常口間の距離は5kmです。停電の可能性だってある中、非常口までたどり着きこの深さを這いあがることができるのでしょうか。
学校の点検などとともに、この大規模な危険物にも迫らなければ安全対策とは言えません。(2018.6.19)