川崎母親大会は、今年第60回を迎えました。
午後の全体会の冒頭、市議団とともに私も、自席から皆さんに紹介していただきました。粘り強く闘う懐かしい顔があちこちに。
午後の全体会は、望月衣塑子さんの講演がメインです。
またあのマシンガントークが聞けました。叩かれても叩かれても負けない女性好きですねえ。おかしいと思うことを口にしないではいられない女性いいですねえ。
「メディアは真実を報道しているか!」と題し、またもや縦横に語りました。
「記者会見の発表は、当局に都合のいい事実」だから「記者としてのテーマは、権力側が隠そうとすることを明るみに出すこと」。
そんな望月さんだから、武器輸出をテーマに取材している時も、防衛企業の人には「望月さんに応えないように言われてる」とかわされ、防衛官僚には「あんな記事を書きやがって」「あなたは国防がわかっていない」と言われます。
でも朝日新聞に続け!と東京新聞に森友問題の取材チームがつくられると、望月さんもその一員に。望月さんの快進撃が続きます。
前川さん(前文部事務次官、行政が歪められたと明言)や詩織さん(首相と親しい人間によるレイプ被害を顔と名前を明らかにして訴えた)が巨大な権力に向かっている事に、更に鼓舞され、官房長官会見で粘ります。
早い時には3分で終わる会見が30分も続きました。ここら辺から望月さんの存在が広く知れ渡ります。
こんな望月さんに官邸番記者から「質問の時間が長すぎたり、ひとりで何度も質問すると会見取材ができなくなる」と警告が。
「何故厳しい質問が出ないのか」「記者クラブ制度の弊害」と望月さんは投げかけます。「記者が記者の質問を遮る」と。
でも嬉しいことに、「キャスターやテレビプロデューサー・政治評論家などから応援したいと面会のオファー」が入ったり「大手紙の幹部から激励」されたり、また全国各地から講演会のお誘いがあるそうです。
良心や民主主義を願う心は、脈々と生きているんですね。圧力で歪められている日本のマスコミにも。
そうそう、福田財務次官問題のようなセクハラを生じ易い場面を望月さんもやはりかいくぐってきたと。そうでしょうね。残念ながら。
でも負けてはいられない! 権力に取り込まれた根深い構図が幅を利かせる中で、前川さんや望月さんの存在は、希望です。
講演の結びは、会場に向かって「共に頑張りましょう」でした。この言葉は3月の講演の時にはなかった言葉です。望月さん進化しています。(2018.6.17)