●望月衣塑子(もちづき いそこ)さん、東京新聞社会部記者です。
記者の質問に全く答えず、根拠示さず「全く当たらない」を繰り返す菅官房長官に斬り込んだ人。安倍政権のウソとごまかしが続く中で、前川喜平さんと並び「光った」人。
この日は、この間の記者生活を通して、日本とご自分について語りました。
●記者としてのテーマは、「権力側が隠そうとすることを明るみに出すこと」と明快。「記者会見の発表は、当局に都合のいい事実」「嘘をつかれて当たり前」と。
アー全ての記者にこの根性見習ってほしいですねぇ。
武器輸出の本を2冊出していますが、防衛企業には「望月さんには答えないよう言われている」と言われ、防衛官僚には「あんな記事を書きやがって」とまで言われ、妨害や圧力は日常茶飯事との事。
●森友学園への国有地売却に係る朝日新聞スクープで、これは一地方の問題ではないと直感。当時反応が弱かった東京新聞でしたが、編集局長に訴え取材チームの一員に。
前川(喜平)さんや告発者の思いに応えたい…そんな気持ちで官房長官の会見に臨み、思ったのは「なぜ皆、追及しないのか、質問かぶせないのか」という事。そして手を挙げていたと。
「仮定のことに応えることは控える」と逃げる官房長官、追いかける望月記者、その様子がリアルに再現されました!
「質問時間が長すぎ、質問回数が多過ぎ、これでは制限を受けたりオフレコ取材ができなくなる」と記者クラブから警告が出る始末。
「望月に続け!」とは残念ながらならず、相変わらず「浮いている」と。
ウーン情けないですねぇ他の記者たち。
●首相官邸広報室から、東京新聞に書面で「国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」と注意が来たこともあるそうです。とんでもない報道への圧力ですね。
菅語録(?)も次々とエスカレート。「あなたの質問に答える場じゃない」「ここは質問に答える場じゃない」等々。
じゃ、「どんな場じゃ?」って感じですよね、全く。
悲し過ぎるのは、一部メディアの態度。「東京新聞記者、菅義偉氏にトンデモ質問。金委員長の要求に答えろ?!」とまで書かれたそうです。
社には脅迫電話も来ました。「北のスパイやないか!」「会見制限されているのわかってないのか」と。
●森友・加計問題はもちろんのこと、共謀罪やレイプ被害を訴えた詩織さんについて、加計問題の流れを変えた前川さんについて、さらには国際関係、武器問題についても縦横に語りましたが、あまりにも長くなるのでそれはまた別の機会に。
望月さんのチェックポイントを以下に。
・五感をフルに
・権力と対峙する位置にいるか
・疑問や疑念が自分の内側で解消できたか
・世界、日本の人々にとってベストなのか
・自分だけでなく、他人が幸せになれるか
●他の人の倍の速度と密度で、まさにマシンガントークという感じでしたが、歯切れよく私たちの気持ちを代弁してくれました!
頼もしい記者がいてくれてありがとう、という感じですね。
真実に迫ろうとするこの方がいなければ、日本のマスコミは、安倍政権の下で大本営発表に一層近づいていたと思います。
叩かれても叩かれても、めげない望月さん、その驚異的な精神力で引き続き奮闘してください!「望月に続け!」(2018.3.8、国際女性デー神奈川県集会)