君嶋ちか子

きみしま 千佳子
戦争する国づくりストップを!
市民とともに 県政を動かす!
神奈川県議会議員
活動日誌

映画「タクシー運転手」、あたたかさと熱さに魅せられる

2018年5月15日

●見逃せない映画上映が続き、忙しくなっています!
タクシー運転手」がとてもいいと聞いて、土曜の夜、8時上映の錦糸町まで行きました。(川崎でも「チネチッタ」で上映中です)

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光州事件をご存知でしょうか?
1980年、韓国では民主化運動が活発に。その中で後に大統領になる全斗煥が軍の実権を握り、全国を戒厳令下におきました。全国的には運動が沈静化させられる中で、光州では民主化を求める運動が勢いを増していました。
これに対し軍は、市民を暴徒とみなし徹底的な弾圧を加えました。犠牲者は死者155人、負傷者・拘束者4,634人とも言われていますが、行方不明者もいるといわれ、正確な数字や全容は未だ明らかになっていません。当時正しい報道はなされず、今も解明が進められています。

●その実話をもとにつくられたこの映画は、ごく普通の市民であったタクシー運転手が、光州を取材しようとするドイツ人記者を光州に送りソウルに戻る、命がけの二日間を描いています。
この二人以外に、光州の運転手たちとその家族、民主化運動に参加している学生、徹底的に国民をせん滅しようとする軍隊が登場します。

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●韓国の人達の明るさと人情味あふれるやり取りが抜群でした。ソウルから来た二人を、一晩の宿となる運転手家族が歓迎します。学生のあまり上手ではない歌で盛り上がるその一団の笑いが屈託なく、人間、こうやって笑い合いたいよね、と思いました。

●光州で起きている異常な現代史を世界に伝えようとする記者の志に、第一に心打たれましたが、何も知らなかったソウルの運転手が光州の暴虐を目の当たりにして、人間の尊厳を無意識に発揮していくさまが秀逸でした。

●自国民に徹底した武力を行使する軍隊の姿を、見せつけられました。
軍隊は国民を守らないということは、先の大戦めぐって沖縄などで顕著に見られましたが、「守らない」のではなく、殺し尽くすのです。デモを潰すだけなら、ここまでやらなくても、と思うほどの殺戮と暴虐を重ねます。

●光州の運転手たちは、ソウルの運転手と記者が軍の検問に引っ掛かりながらの脱出を、身を挺して守ります。勇ましい顔ではなく、恐怖におののきながらも助けるのです。彼らの何人かは命を落としたでしょう。でも、光州で何が起きているか、世界に伝えてくれと、二人に命を繋げるのです。

●人間の尊厳はどこで示されるのか、人間として守らなければいけないものは何か、歴史はどのように紡がれていくのか、などを考えました。朴大統領を罷免し、文大統領を誕生させた「キャンドル(ろうそく)革命」は、このような歴史の上に生まれたのかと思いました。
韓国の人々と歴史、そのあたたかさと熱さに、すっかり魅せられました。(2018.5.12)

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