かつてない攻撃の中で迎えた69回目の憲法記念日。憲法への思いはいやがうえにも高まります。
●この日午前は、桜木町で共産党の憲法記念日宣伝。
私は、69年前この憲法が生まれ、国民の前に姿を現した時の人々の情景を思い浮かべながら訴えていました。いくつかの文章や写真から想像するに、全く違う価値観が現れ驚いた人もいたと思いますが、喜びをもって沸き立った人達は少なくなかったことでしょう。このような格調高い先進的な憲法が、よくもこの時代に作られたものだと感動します。
●午後は、有明憲法集会の熱気を感じたい思いはありましたが、「憲法改悪を許さない5.3県民のつどい」へ。
メイン講演は、広渡慎吾さん (東京大学名誉教授) の「安保法制は日本をどう変えるか~日本とドイツの比較から考える」でした。
聞く機会が少なかったドイツの憲法ですが、「侵略戦争」の準備遂行を憲法違反として禁止しています。「国防軍」を持っていますが、「防衛」目的に限り、憲法裁判所が国防軍派兵の基準を裁きます。派兵に当たっては、連邦議会の同意も必要です。
ドイツの政治は、憲法の拘束の下にあるという点も明快です。日本では違憲立法審査権は具体的不利益が生じなければ機能しないと通常言われていますが、ドイツでは抽象的及び具体的違憲審査権が確立され、憲法解釈が最終決定とのこと。
●マイナンバー違憲訴訟についての小賀坂弁護士の講演も、ママの会@神奈川及びミナカナメンバーの石井さんの訴えも心に残りました。終了後は参加者の皆さんとデモ行進。(2016.5.3)