「ワ~勝った!」と喜び合ったアンフィニ争議。1月25日、東京都労働委員会において全面勝利の和解が成立し、4月1日はその報告集会が開かれました。
●2009年5月、(株)アンフィニに雇用され、資生堂鎌倉工場で働いていた女性労働者24人が、解雇されました。
彼女たちは製造業における派遣が可能となる以前から、偽装請負で働かされていました。また知らぬ間に派遣・請負の形態や所属会社が変わるなど、実態として恒常的に資生堂の社員同様に仕事をしてきました。
これは資生堂が、安上がり労働力として、また正規雇用に適用される解雇制限を免れる為に、非正規労働者を利用してきたことを意味します。
●この解雇に対し、7人の女性が「こんな労働者切り捨ては許せない」と地位確認等を求める仮処分を横浜地裁に申し立てました。
この時から6年8カ月、裁判闘争とともに宣伝行動・要請行動などを全国的に繰り広げ、見事に闘い抜きました。彼女たちの笑顔は誇らしく、そして美しく輝いていました!
●原告団、支援共闘会議、弁護団に心から敬意を表します!創意にあふれ、粘り強く、明るく、闘いのお手本を見るような思いでした。
就労先であった資生堂に雇用責任を認めさせたことは画期的です。そして非正規労働者に対しても解雇の乱用は許さないという流れの端緒を作り出しました。
東京高裁控訴を抱えながら、冷静な見極めの下、都労働委員会和解に持ち込んだ柔軟な対応もお見事でした!
私としては、安定所に在職中に多少の関わりがあったうえ、大きなこだわりを持つ非正規雇用の問題であったにも拘らず、この間の経過により、力になれなかったことがとても心残りです。
●会場では、あちこちで嬉しい交歓が。最後に、300人近い参加者が、会場いっぱいの輪になって歌った「がんばろう」は最高でした。
誰もが人間として尊重される働き方をめざしたいものです。(2016.4.1)