●「フードバンク」とは、企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設等へ無料で提供する団体・活動などをさしています。アメリカでは40年以上の歴史がありますが、日本で始まったのは2000年以降といわれています。
現在の日本では、食品ロス(まだ食べられるのにもかかわらず廃棄されてしまう食品)削減の役割とともに、貧困にさらされている人たちの命綱の役割を担っています。
●2月14日、多摩区にある「フードバンクかわさき」を訪ね、代表の高橋実生さんにお話を伺いました。
「助けて!」のメールが頻繁に届くそうです。「食品を渡すだけではなく、見守りや生活相談なども行っていく」のがフードバンクかわさきの特徴です。
生活保護さえ思いつかない、どのように申請したらいいかわからない、などのケースに寄り添い、さらに居場所も提供しています。経済的な貧困だけではありません。DVや病にも手を差し伸べています。
私はそのことにエールを送りつつ、行政の至らなさに身が縮む思いでした。
●現在、利用者193世帯360人。これに対し、実働スタッフは約10人。働き手ももっと必要ですし、お金が足りません。
引き取り食品だけでは栄養バランスが保てないため、寄付金により食品購入も行っています。何より賃貸料が大変。事務所・倉庫・駐車場が最低でも必要です。ガソリン代だってかかります。
助成金を活用していますが、もちろん十分ではありません。
せめて貴重な取り組みが、財政的な心配なく行えるよう環境を整えたいと強く思いました。
自らも様々な場面を体験してきた高橋さんの笑顔が、とても素敵でした。「フードバンクかわさき」は、今「フードバンクかながわ」をめざしています。