決算委員会は加藤議員と私が担当です。実質的な審議初日の22日は、神奈川県企業会計をとりあげました。この日は私が質疑を行いました。
大きな項目で5、小項目で10の質問を用意しましたが、大項目3件しか取り上げられませんでした。何しろ質疑時間は、回答を含め17分しかないのです。残念!
3件の主な内容は以下の通りです。
[1] 生活保護世帯の水道料金減免が4月から廃止されています。保護費の中に水道代が措置されているため二重払いとなるという理由です。切実な声を紹介し、この復活を要望しました。
同時に社会福祉施設、民間病院、障がい者授産施設などでも減免措置が段階的に縮小されています。元に戻すことを求めました。
[2] 水道料金の計測・徴収は外部委託されていますが、未納者への対応が機械的なものにならないよう求めました。また孤立死などを生み出さないための「見守り隊」の役割も担っています。これらについても対応の充実を求めました。
[3] 箱根町の水道は、県企業庁の地域と箱根町営の地域に2分されています。県企業庁地域の水道事業は、昨年から民間事業者に包括委託されています。「民間事業者が水道事業の技術を習得するためのフィールドとして提供する」とされています。
住民の暮らしと命に欠かすことのできない水、部分的な研修や技術の伝授はありうるとしても、県がわざわざ特定目的会社を作ってまで包括委託し、研修の場として提供することは、自治体の役割に照らして問題であることを指摘しました。
県民に安全な水を低廉に提供することを目的として水道事業は行われています。民間委託に対して慎重であることを求めました。
限られた時間ですから、各分野のバランスを考えながら優先順位をつける事、これが教訓ですね。今回は、その点偏ってしまいました。次回以降に生かしたいと思います。(2015.10.22)