君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

議席は政治家のものではない |君嶋ちか子|神奈川18区|前県議会議員

2025年11月10日

●毎週木曜日は午後の事務所当番を終えた後、新城駅の宣伝に向かいます。新城駅の南口では署名隊が、北口では三線おじさんや共産党の地元支部が4時半から宣伝をしているのです。

私はいつも遅れての参加ですが、両方でスピーチをさせてもらっているのです。いろんな方と顔見知りになったり、対話もできる楽しい場です。

●最近の宣伝で必ず語るのは、議員定数削減です。維新が自民党と連立するに当たって、突如両党の約束事として持ち出してきた「議員定数の削減」ですが、問題が山ほどあります。ざっと挙げると以下の通り。

維新が以前「身を切る改革」として「議員定数削減」を言った時、私はとっさに「議席は政治家のわが身じゃないでしょ」と思いました。「議席」は、国民の声を政治に反映させるためにあります。だから「切られるのは民意」と思ったものです。

「不真面目な政治家はいらない、だから削減賛成」という声は少なからずあります。でも議席を半分に減らしても不真面目な人がいなくなる保障はありません。むしろ多数派である自民党がすっぽり残り、共産党などの少数政党が議席に届かず、結果的に自民党の独裁に近づきやりたい放題が加速します。 不真面目な議員は、定数削減ではなく選挙で落とすしかないということです。

日本の議員数はOECD38か国の中で36位。人口100万人当たりの議員数でいえば、1位のアイスランドは176.5人、36位の日本は5.6人。こんなに少ないのに、減らす必要があるのでしょうか?

本当に身を切る気があるのなら、政党助成金をやめることがその第一歩です。

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●①に関していえば、議席を「わがもの」と思うのは民主主義に対する認識不足だと思います。

国民の声を代弁するのが議会制民主主義の基本。だとしたら代弁の機会が多い方がより多様な反映が可能なわけで、この機会を減らすのは明らかに国民とっての不利益です。

このように議席は政治家のものではないのです。ところがしたり顔で議席を「わがもの」と言ってしまう維新、大きなそして不遜な勘違いです。

●そもそも、このような稚拙な理屈を持ち出す維新、連立の条件として認めてしまう自民党、いずれもあまりに情けないのですが、さらにこの案件を臨時国会で成立させるとする自民党と維新。「国民をなめるな」と言いたい気分です。決してこんな無謀は許すまいと思います。(2025.11.6)

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