●川崎市長選に当たり、「川崎民主市政をつくる会」の候補者がのずえ明美さんに決まり、2日には中原区のつどいを実施しましたが、8月20日には全市の「市政を変えるつどい」が開催されました。
各分野からの要求スピーチで、つどいは始まりました。
小児医療費無償化拡充、給食費無償化、介護の整備、教員未配置の解消、補聴器助成、労働問題、多摩川水害、等々力緑地再開発問題、鷺沼再開発問題と続きましたが、まだまだ市内で粘り強く取り組まれている課題は、他にもたくさんあります。それほど要求は満ちています。
●友人などの激励スピーチの後、のずえ明美さんの決意表明。
【子育て】では「小児医療費ゼロ・学校給食ゼロ・教師の欠員ゼロ」の三つのゼロとともに、保育園の増設・不登校支援策の充実等を掲げています。
【暮し】では、市営住宅増設・特養ホーム緊急5か所増設・住宅リフォーム助成制度新設・南武線ワンマン化中止・多摩川水害危険個所対策の推進など。
【乱開発ストップ】では、リニア新幹線工事ストップ・鷺沼駅前再開発中止・宮前区役所等の移転中止・コンビナート上空の飛行ルート中止・武蔵小杉駅北口再開発の見直し・西加瀬巨大物流倉庫建設の中止・等々力緑地再整備中止などを掲げています。
●政策はもちろん住民の願いに寄り添うものだと思いますが、現市長との一番の違いは、市民の声に耳を傾ける姿勢があることです。これは政治家の基本だと思います。
まさに政治はここから始まると思いますが、この点が欠落した福田市長の下で12年間、川崎市は大きく壊されてきました。
現在進行中の等々力緑地などはその最たるケースです。貴重な緑地を、企業の儲けのために差し出し、住民の願いも聞かずに990本もの樹木を伐採しようとしている、住民の憩いの場を奪い、自然破壊に手を貸し…住民の財産を市長が勝手に処分するなという思いです。
●一方で小児医療費無償化18歳までの拡大については、新たな動きがありました。市民と日本共産党市議団が30年以上も取り組んできたこの課題、他の会派は背を向けてきましたが、このつどいに先立つ18日に自・公・みらい・維が、市長に無償化拡充の要望を出しました。市長は「4会派の要望を重く受け止める」と回答しています。
「あーまたこのパターンだ」と思いながらその報を聞きましたが、いよいよ実現せざるを得ないとなると、「共産党の手柄にしてはなるものか」と言わんばかりに今回のような形をとり、他の政党の成果にしてしまうのです。県議会でも、それまで反対してきた自・公・立民の要望という形をとり、知事が実施を表明したことがありました。その際には、ご丁寧に長年取り上げてきた共産党の名前は除外して発表、他会派の議員も失笑していましたが。
●福田市政は、常に「財源不足」とし、市民要求を退けてきました。でも実際は政令市の中で唯一の地方交付税不交付団体であることが示しているように、豊かな財政を有しています。そのお金を市民のために使わず、臨海部の大型開発に注いできました。でも地方自治体の仕事は住民福祉の増進です。
のずえ明美さんは「この豊かな財源を使って川崎を福祉の先進都心にしたい」と高らかに。(2025.8.20)