●国政交渉、防衛省・財務省に続いて文部科学省の報告をします。多くの要望があるため、時間的制約から口頭でのやり取りが可能な項目は、ごく絞られています。
【学級規模・教職員定数など】
①中学校の35人学級を2028年度までに完成させること。2029年度からは高校も35人学級を実現すること。私立高校でも35人学級が実現するように、財政的支援を行うこと。
<回 答> 今年度小学校は完成し、中学校は来年度中に完成する。高校についても努力したい。私立高校については各校の教育方針において判断する。
②臨時的任用職員として実績を重ねている経験者が正規教員として働けるように、3年間の有期雇用を経た場合は、無期雇用への転換を図ること。
<回 答> 選考は厳格な成績主義により行っているので、経験者優遇という訳にはいかない。
【教育予算・施設整備】
①子どもの安全・健康を守り、災害時には避難所ともなる学校の体育館に、国の責任でエアコンの設置を行うこと。断熱工事が必要な場合には補助すること。高校についても小中学校と同様の補助を行うこと。
<回 答> 防災の点から大事なことだと考えている。
②朝鮮学校及び幼稚園に対して無償化措置を適用すること。
<回 答> 朝鮮学校等については、申請基準を満たしていない。 (その基準とは何かと問うと)質が担保されていない。(この理由は今回初めて聞きました。具体的な説明を求めると、回答ができなかったため、追って回答の提出を求めました)
【就学援助】
18歳未満の子どもを抱える世帯の64・3%が「生活が苦しい」と答えている。物価高騰が子育て世代を直撃している。国として就学援助基準を引き上げ、利用しやすい制度にすること。
<回 答> 要保護者について支援を充実させたい。
【不登校・いじめ・暴力など】
長期欠席や不登校の児童・生徒が健康診断を受診できる体制を確立すること。
<回 答> 保健管理において課題となっており、受診の機会を確保したい。
☆回答に具体性が欠けているとはいえ、文科省は他省庁に比べるとこちらの要望を受け止めて、真摯に答えようとしている姿勢が感じられました。もう少し時間があるとより具体的になると思うのですが。
【学校給食】
時期を前倒しして小中学校の給食費を無償化すること。支援学校においても無償化を図ること。
<回 答> 3党合意に基づいて議論を進めている。
【大学の教育・研究・授業料・奨学金】
物価高騰が学生生活を直撃している中、2025年度私立大学の22%が初年度納入額を引き上げ、国立大学においても、2割引き上げを強行した東京大学に続き、4つの大学が値上げを発表している。緊急の手立てとして1000億円の予算措置を図り、国公私立大学・専門学校の値上げを回避すること。
<回 答> 引き続き負担軽減を図っていく。(2025.11.17)

政府予算要望(文部科学省) |君嶋ちか子|神奈川1...
政府予算要望(防衛省・外務省) |君嶋ちか子|神奈...


